自分の祖父が亡くなって初めての
盆がくる場合のことを新盆といいます。
この新盆を取り仕切るのは、
通常であれば父親のはずなのですが、
外せない用があったりした場合に、
息子である30前後の長男に任せることも
考えられます。
まして、新盆の意味や
何をどうしていいかわからないのに、
祖父の新盆を仕切れ!なんていわれたら
パニックですよね。
何を準備していいのやら・・・
ただ提灯だけは最低でも揃えておけ
といわれてしまったが、どんな提灯?
と思ってしまいますよね。
新盆の提灯は、白が基本的ですが、
文字は入った方がいいのか?
それとも無地でいいのか?
など疑問が尽きることはないでしょう。
新盆の提灯は白が1つあればいい?!必要な提灯の種類と飾り方を解説!
通常のお盆の時に、地域によっては
玄関の軒下に提灯を飾っている所もあるでしょう。
しかし、今回初めてのお盆の場合、
初盆や新盆とも呼ばれますが、この場合は
いつもの盆とは違うものとしてとらえる方がいいです。
新盆の時には
白色の提灯を飾ることになります。
なぜ、白色の提灯を飾るのか?という
疑問が出てきますよね。
白色は亡くなって間もない故人を、
清浄無垢な気持ちで迎えるためなのです。
色柄が付いている物では、
新盆では使ってはいけないことになります。
白提灯・通常の提灯は、迎え火とともに
故人の方が迷わず家に帰って来れるように
するための目印になっているのです。
父親に今回の新盆を任されてしまったあなたは、
家の中で白提灯を探すことが予想されますが、
基本的には白提灯は置いてはないです。
故人の関係者が購入することになりますが、
いくつ必要なのか?って気になりますよね。
お葬式などの時には、左右1対で
提灯を飾っている場合もありますから
2個必要?と考えることになります。
実は、新盆の白提灯は1つのみで大丈夫なのです。
仏具屋さんにお願いすることになるのですが、
白提灯といっても火が入ると柄が見えるものもあれば、
地域によっては、故人の戒名や家紋を入れることもあります。
文字入れを行う場合には、
時間がかかるために早めに注文を入れて
いつ届くのかを聞いておくことが必要です。
また白提灯を飾る場所は、玄関先の
軒下に飾ることがマナーとなります。
通常の盆提灯は
仏壇のところでも問題はないのですが、
白提灯は新盆の時だけ使用するために、
故人の魂が道を間違えないようにするための、
目印ですから、目立つように
玄関の軒先に飾る事になるのです。
玄関先だと、雨が気になりますよね。
提灯自体は、雨に濡れても
問題ないつくりにはなってはいますが、
周りの方々に雨ざらしにしている
なんて思われるのもいやです。
この場合には、白提灯に
透明の大きなビニール袋を被せたり、
もともと雨に強いビニール製の
白提灯を購入しておいてもいいでしょう。
新盆が終わったら提灯は処分すべき?!処分する提灯と正しい処分方法とは?
何とか、祖父の新盆が終わった~と、
気が抜けますよね。
新盆の時は、近所の方から
親戚一同が集まってきますから、
かなりの苦労が考えられます。
約4日間の盆ですから、短期間に
いつ誰が来るのかわからないですから、
知らない方の対応もしなければなりません。
新盆が過ぎれば、
疲れも人一倍感じることでしょう。
しかし、これで
新盆が終わったわけではありません。
仏壇の周りの飾りを片付けたり、
白提灯も片づけなければならないのです。
本来であれば、送り火の時に
一緒に燃やしてしまうのが、
正しい白提灯の処分の仕方なのです。
最近では、迎え火・送り火とも
習慣として行っていない場合や
火を使ってはいけない等の場所や地域もあったりします。
そうなると、白提灯を
どう処分していいのかわからないですよね。
ゴミ袋にポイでは、ご先祖様たちから
怒られそうな気分になりますからね。
火を使えない地域や場所であれば、
祖父の菩提寺にお焚き上げを
お願いすることもありです。
近頃の風潮なのか、
菩提寺でも処分は出来ない
といわれるケースもあります。
菩提寺でもダメなの?なんて
何のための寺なんだよ~と嘆きたいです。
その場合は、塩でお清めしてから
紙で包んでゴミ袋に入れて処分することになります。
燃えるゴミで処分することになるはずですが、
一応住まいの市区町村に
処分の仕方を聞いておくといいでしょう。
燃やすことが出来ないなら、
いっそ保管しておいて使うときが来た時に
改めて使えばいいのでは?とも考えてしまいます。
白提灯は、故人=1つ ですから、
保管することはしてはいけません。
それに、次の時になんて考えていると、
身内の不幸を願っているように
思われてしまうので、確実に処分することです。
まとめ
新盆の時の白提灯の飾り方や
新盆が終わった時の白提灯の処分の仕方
について紹介してきました。
新盆の時は、初めての
迎え火・送り火を行いますから、
これらの習慣をしていない方には、
どうしていいかわからないことだらけでしょう。
核家族化しているために、このような習慣を
知らない方の方が多いのかもしれません。
社会人としては、
知っておいても無駄ではありませんし、
知っておくことでご先祖様への供養にもなります。
決して無駄な知識ではありませんから、
この機会にお盆の時の迎え火・送り火は
仏壇が家にあるようであるなら、
行った方がいいですよ。
ご先祖あっての自分なのですからね。