子どもに聞かれたら教えたい!土用は何の日?うなぎを食べる由来は?

日本の風習・行事
この記事は約6分で読めます。

 

土用の丑の日といえば、

うなぎを食べると何となく知っていますね。

 

スーパーでも一杯うなぎが並んでいます。

うなぎを食べる日なんだな~という感じですよね。

私はそうです。

 

「土用」とは立春・立夏・立秋・立冬の

直前の18日間を言います。

季節の変わり目の18日間を言うそうです。

 

そして、昔は日にちに十二支

(鼠・牛・虎・・・猿・酉・犬・猪)を当てていました。

 

そこから、土用の期間(18日間)のうちの

丑の日にあたる日が土用の丑の日になりました!

 

そして、うなぎを食べるようになったのは

「夏にうなぎが売れないからどうにかしてくれ~」

と、うなぎ屋に言われた偉い人が考えたそうですよ。

 

どうやったら、夏にうなぎが売れるかを・・・

「これやったら売れるんじゃん!」

と考えた結果が現在まで続いているんですって!!

ちょっと、びっくりですよね。

 

じゃあ、どうして、土用の丑の日?かは・・・

詳しく調べて書いてみます!

 

土用イコールうなぎではない?!土用はどんな日なのか?由来をレクチャー!

 

土用と聞くと・・・丑の日を思い出し・・・

そして、うなぎを連想します。

季節は夏をイメージするのではないでしょうか?

 

でも、土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の

前の18日間すべてを土用といいます。

ですので、土用は1年間で4回あることになります。

 

季節ごとの変わり目の期間が土用なんですね。

 

春→土用→夏→土用→秋→土用→冬→土用

こんな感じでしょうか!?

 

その中でも丑の日は十二支を日に当てはめて、

丑にあたる日が「土用の丑の日」です。

とすると、1回の土用の期間に

丑の日が1回~2回存在することが分かります!!

 

もともと、土用とは暦の雑節の一つです。

1年間を24等分にして、季節の名前をつけることが

古代中国から日本に伝わってきました。

これが、二十四節気です。

 

しかし、中国の気候を元にしているので、

日本には合わない部分がありました。

これを補う役目をしているのが雑節です。

これにより、日本の気候にも合うようになりました。

 

雑節には節分・彼岸などがあり、土用も入りますよ!

 

こうやって調べていくと、

「土用=うなぎ」とはならないのが分かります。

土用は1日を特定するものではなく、

土用という期間があるということですね。

 

では、土用の由来はどんなものでしょうか?

 

五行って聞いたことがありますか?

5って数字が人は好きなのかと思うぐらい、

色々なところに5という数字を当てはめているような気がします。

 

五臓肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓(身体を支える5本柱とされています)
五情怒・喜・思・悲・恐(5つの感情のエネルギーです)
五性寒性・涼性・平性・温性・熱性(食べ物の性質)

 

などがあるそうです。

 

その中で「土用」とは、中国の五行思想からきているようです。

(五行説ともいわれています)

 

五行思想とは、全てのものは「木・火・土・金・水」の

5つの元素から出来ているとしています。

思想哲学です。

 

その5つを季節に当てはめるとこうなります。

春の象徴
夏の象徴
季節の変わり目の象徴
秋の象徴
冬の象徴

 

季節は4つで、どうしても土が余ってしまうので、

季節の変わり目に土を無理やり入れたとう説もありました。

 

この土用の期間には、

「土」に関することはしない

(土いじり、地鎮祭、改築、草むしりなど)

土地の神様が怒るから!?

 

新しいことをしない

(新居購入、開店、結婚、転職など)

季節の変わり目で、体調などを崩しやすいので、

新しいことは始めずに、静かにすごしましょうと考えられています。

 

引越し・旅行などをしない

土用の期間はどの方角も良くないといわれているためです。

 

 

まとめると

  • 土用とは・・・立春・立夏・立秋・立冬の直前の18日間を言う
  • 土用=うなぎを食べるではない!
  • 土用とは五行思想から来ていて、
    「木=春」
    「火=夏」
    「土=季節の変わり目」
    「金=秋」
    「水=冬」となっている。

  

土用の丑の日にうなぎを広めたのはあの有名人?!うなぎを食べる理由とは?

 

「土用の丑の日」=「うなぎ」

となっている人が大半だと思います。

もちろん、私もそのうちの一人です。

 

でも、なぜそうなったのでしょうか?

 

色々な話があるそうですが、一番有力だとされるのは

江戸時代中ごろの人物で「平賀源内」が考案したという話です。

 

平賀源内とは医者であり、

作家、発明家、俳人、蘭学者、地質学者などでも知られている人です。

 

この有名な方に、夏にうなぎが売れないので困っていると

泣きついたのが「うなぎ屋さん」です。

 

うなぎの旬は冬ですから、夏にうなぎが売れる訳がない!

でも、売りたいうなぎ屋さんからの相談でした。

 

当時は土用の丑の日に『う』から始まる食べものを食べると

夏に負けないという言い伝えがありました。

その言い伝えを利用することを思いついた平賀源内さん。

 

うなぎ屋さんに

「本日 土用の丑の日」とうコピーを作って、

店に張りだすようにいったところ、これが大当たり!

お客様が一杯いらっしゃったそうですよ。

 

それが、現在にも続いているので、

「土用の丑の日」=「うなぎ」になっています。

うなぎに夏のイメージがあるのも分かるような気がしますね。

 

こんな風に決まった、土用の丑の日のうなぎですが、

うなぎが夏バテに良いというのは、あながちウソではないようですよ。

 

うなぎは栄養満点なので、夏バテで食欲不振になり

栄養が偏った人には良い食べ物かもしれません。

 

でも、栄養の取りすぎになるので、注意が必要ですね。

現代人は栄養が一杯とれていますから、夏バテを感じたら、

うなぎよりも水分とかかもしれませんね。

 

まとめ

 

土用が期間(18日間)であったことにまず驚いて、

うなぎを売るために

「土用の丑の日=うなぎ」になったのに驚きました。

 

なんとも、平賀源内さんは頭が良い方ですね。

たった、1行のキャッチコピーによって、

現在までも続いているのですから・・・すごいです。

 

土用の丑の日に

うなぎを食べなくてもいいのだと知ったとしても、

やっぱりうなぎ食べちゃいそうです。

 

うちの5歳児、うなぎ好きなんですよね~。

美味しくいただけるのなら、どんな理由であれOKですね。

 

タイトルとURLをコピーしました