日本名山100選にも名前がある、
栃木県の北部にあるのが那須岳(茶臼岳)です。
那須岳は活火山という事ですから、
登山が趣味の家族の方であれば、
火山情報は必ず聞いてから登るというのが
常識という事になります。
とはいっても、初心者の方でも
ちゃんと装備さえしておけば
問題なく登れる山であることには、かわりません。
那須岳の標高は1915mですから、
小学校の低学年や中学年の
お子さんを連れての登山となると、
若干時間がかかることが予想できます。
日帰り登山の経験がある場合でも、
宿泊を考えて登山する場合には、
つい無理なプランの立て方をしてしまうものです。
ルート的には、スタート地点にもよりますが、
概ね基本ルートを確実に通るコース設定になっています。
お子さんがいることを考えて
基本ルート上、または若干離れたルート上にある
宿泊施設を利用するのがベストでしょう。
那須岳登山・泊りがけでするならこう計画しよう!宿泊込みのプランの立て方!
小学生の子供2人を連れて
那須岳の登山をするとなると、大人と違って
ペース維持が保てないという事が考えられます。
那須岳の基本ルート
茶臼岳コース+三本槍岳周回コース
那須岳の基本ルートの全長は、
茶臼岳コースと三本槍岳周回コースとなり、
約16kmのコースになっています。
スタート | 山麓(那須ロープウェイ) |
(ロープウェイ) | 山頂 |
↓ | 那須岳 |
↓ | 峰の茶屋跡避難小屋 |
↓ | 朝日岳 |
↓ | 北温泉分岐 |
↓ | 三本槍岳 |
↓ | 大峠 |
(宿泊) | 三斗小屋温泉 |
↓ | 沼原分岐 |
↓ | 那須岳避難小屋 |
↓ | 峰の茶屋跡避難小屋 |
ゴール | 山麓(那須ロープウェイ) |
これが、茶臼岳コースと三本槍岳周回コースの
モデルコースになっており、
休憩なしで踏破するには
約7時間(大人の足で)かかるので、
小学生のお子さんがいる場合には、
確実に「+3時間」程度は見ておく必要があります。
全行程で10時間以上かかってしまうために、
どこかで宿泊を考える必要が出てきます。
このモデルコースで考えるならば、
三斗小屋温泉に宿泊することで、
ルート上から外れずに宿泊も可能になります。
那須湯本温泉から往復ルート
モデルコース以外では、
那須湯本温泉からスタートして
那須岳山頂で折り返すコースでも、
スタート | 那須湯本温泉 |
↓ | 高雄温泉 |
折り返し | 那須岳山頂 |
↓ | 高雄温泉 |
ゴール(宿泊) | 那須湯本温泉 |
登りで4時間、下りで3時間と考えるなら、
那須湯本での宿泊で翌日帰宅というプランもできます。
白樺高原スキー場から往復ルート
白樺高原スキー場をスタートする
往復ルートであれば
スタート | 白河高原スキー場 |
↓ | 青少年自然の家分岐 |
↓ | 赤面山 |
↓ | 赤面山分岐 |
↓ | 北温泉分岐 |
↓ | 峰の茶屋跡避難小屋 |
折り返し | 那須岳 |
↓ | 峰の茶屋跡避難小屋 |
↓ | 北温泉分岐 |
↓ | 赤面山分岐 |
↓ | 赤面山 |
↓ | 青少年自然の家分岐 |
ゴール(宿泊) | 白河高原スキー場 |
のコースになりますが、
登りで5時間
下りで4時間30分かかりますので、
白樺高原スキー場での宿泊となります。
小学生2名を連れて行く場合には、
周回コースの途中で宿をとるか、
スタート地点で宿を取って往復コースの選択をする
2つのパターンを考えるべきでしょう。
低学年のお子さんがいる場合には、
周回コースの途中で
宿泊した方がいいのかもしれませんね。
那須岳登山におすすめの宿泊先はここ!おすすめスポット3選をご紹介!
那須岳に家族で登山する計画を立てるとなると、
やはり宿泊した方がいいでしょう。
まして小学生の低学年のお子さんがいるなら、
日帰りで登山ができる那須岳でも
やはり、体力的には厳しい物があります。
那須岳登山におすすめの宿泊先
三斗小屋温泉 大黒屋
基本ルートの途中にある温泉宿になります。
三斗小屋温泉には他にもたくさんの宿があります。
大黒屋は創業が明治2年という事で
100年以上の歴史ある宿です。
料理には添加物を一切入れていないという
こだわりをもっています。
価格 大人9800円 子供8800円
URL:
那須高原ホテルビューパレス
那須湯本温泉からスタートとした場合に、
宿泊するには調度良い感じのホテルです。
登山をした後に入るお風呂としては、
硫黄温泉露天風呂があるので
景色を見ながらゆっくりと浸かれます。
食事もいろいろなパックが組まれているので、
泊まる前に結構悩みそうです。
価格 9000円~
URL:
スパホテルあぶくま
白河高原スキー場からスタートした場合には、
このスパホテルあぶくまがおススメです。
スパホテルと名がついてるだけに、
温泉施設が充実しています。
大浴場、露天風呂、サウナ・
座浴ヨモギサウナなどがあるので、
登山で疲れた体には
ちょどよく疲れを癒してくれるでしょう。
部屋も広いので、登山の後のくつろぎには
打って付けのホテルです。
価格15000円~
URL:
おすすめを3つ紹介しましたが、
那須高原ホテルビューパレスや、
スパホテルあぶくまに宿泊する場合は、
登山口まで車に乗せてもらえるのかの確認は
必要になるでしょう。
この他にも多くのホテルや宿がありますから、
参考程度に考えてください。
まとめ
那須岳に登山する場合の宿泊プランの立て方や、
おすすめの宿を紹介してきました。
那須だけは活火山ですから、一応毎日
噴火レベル情報に気を配ってください。
2014年に噴火レベルが低い御岳山で
突然の噴火が起こって
亡くなった方も大勢出ています。
2018年には草津白根山が突然噴火し、
近くのスキー場に噴石による被害をもたらしています。
警戒レベルが低いから大丈夫とは思わずに、
噴火があるかもしれないということも考えて
行動するのがいいでしょう。
いきなり目の前に
噴石や火砕流などが発生したらと思うと
ゾッとしますからね。
那須岳は、比較的初心者向けといわれる山ですが、
結構岩場も多いので登りにくさも感じることでしょう。
山に登る時の装備だけはしっかりしておいてくださいね。