神奈川県箱根にある仙石原は
富士箱根伊豆国立公園に指定される観光地です。
仙石原の秋は黄金色に輝きます。
日の光を浴びてキラキラと光るススキ草原は
一見の千金の価値のある秋の風景です。
仙石原ススキ草原は神奈川の
景勝50選にも選ばれており、
四季折々の表情が楽しめる場所です。
ススキ草原に隣接する仙石原湿地は、
湿原植物群が国指定天然記念物に指定されています。
かつては、湿原全体を彩っていた
ノハナショウブも開発の波に押され、
現在ではその数を減らしています。
しかし、湿原内に設けられた箱根湿生花園では、
湿地帯の植物や高山植物など約1700種の植物が、
四季折々に花を咲かせ、観光客の目を楽しませてくれています。
さて、仙石原がなぜ「仙石原」と
呼ばれているのかご存知でしょうか?
諸説ありますが、最も有名なのは、
豊臣秀吉に少年の頃より使えていた、
最古参の家臣「仙石秀久」が、
小田原城早川口攻めであげた功績が
「箱根の仙石原は、仙石秀久の武勇に由来する」
と巷説されます。
もう一つは、
源頼朝が活躍していた時代にまで遡ります。
箱根に広がる広大な原野を眺めて
「この地を開墾すれば米千石取れるだろう」
と言ったとか。
どちらの由来が正しいのかはさておき
仙石原の歴史が深いことを物語っていますね。
その仙石原、現在はススキ草原や湿地帯の他に
美術館やレストラン、ホテルなども多く、
高原リゾートとして成功しています。
観たことがある方ならご存知でしょう、
人気アニメエヴァンゲリヲンの架空都市、
「第三東京」の舞台になりました。
仙石原観光をした時に楽しめる
ランチスポットをご紹介します!
少人数でゆっくり楽しみたい!仙石原での少人数ランチにおすすめのお店
散策してお腹が減った時、どこでお昼を食べるのか
事前にリサーチしておきたいですね。
少人数で行くランチは
雰囲気を重視したお店を推薦します。
隠れ家風の店構え、古民家を改装したお店、
そしてこだわりの一品に心血を注ぐお店など、
お気に入りのお店を見つけてランチを楽しんでください。
どのお店も予約をした方がスムーズです。
銀の穂
仙石原ススキ高原を望む「銀の穂」へ。
ご当地素材を使った釜飯や
芦ノ湖産のワカサギや姫マスを使った料理、
箱根でとれる山菜を使用したメニューなど、
箱根の味を楽しめます。
席数はゆったり54席です。
混んでいる場合もあるため予約した方が安心です。

仙石原・游膳
隠れ家的な雰囲気が素敵な「仙石原・游膳」は、
ゆったりと寛げる穏やかな空間。
メニューもバーガーから国産牛のひつまぶしまで選べます。
しっとりとした古民家の雰囲気も楽しめます。
しずく亭
自然薯の麦とろが食べられるお店、「しずく亭」。
天然の自然薯だけではなく、水にもこだわり、
店で使う水は嬰寿弁天宮の「嬰寿の命水」を
汲んできて使用しています。
もっちりとした自然薯の美味しさを
最大限に生かした、滋味あふれる料理です。
こだわりの自然薯料理とぜひ召し上がってみてください。

ワイワイグループで楽しみたい!仙石原での大人数ランチにおすすめのお店
大人数で行くと、ランチができる店は
限られてしまいますね。
しかし、箱根は一大観光地。
大人数でも気兼ねなくランチができるお店があります。
大人数での移動の際は、予約を忘れずに!
ラ・フォーレ
箱根ハイランドホテルのフレンチレストラン
「ラ・フォーレ」は箱根の老舗と言えるレストランです。
焚き火のかまど料理はなかなか面白いですよ。
老舗のレストランだけあり、
料理の質も接客の質もとても高評価です。
高級感あふれるフレンチを堪能してみてはいかがでしょうか?

勝馬亭
仙石原の地元の名店「勝馬亭」では、
「鴨重」が有名なお店。
野鳥コースやうずらなど鳥料理がおすすめです。
うずらや鴨をふんだんに使ったジビエは
一度食べる価値があります。
店内も開放感があり、
窓からは山や庭などが眺められ、
庭には時折散歩している、野生のキジが
気持ちを癒してくれます。
座席はゆったり108席。
大人数で行くなら、予約して行くのがおすすめです。
35ーサンゴ
箱根湿原近くの「35ーサンゴ」は予約必須!
箱根湿原近くの人気のイタリアンレストランです。
人気なので、早めに予約しましょう。
座席は20席です。
ランチは、オムライスやパスタ、
日替わり肉ランチ、日替わり魚ランチ。
地元食材を使ったメニューは、
仙石原の箱根湿原を訪れたら
ぜひ味わって欲しいイタリアンレストランです。
まとめ
仙石原の魅力は、
黄金色に草原が染まる秋だけではありません。
四季それぞれに魅力的な表情があり、
目を楽しませてくれます。
花々が咲き誇る春は、草原は火で包まれます。
少し、穏やかではないな‥と思われるかもしれませんが、
これは美しいススキ草原を守るために必要不可欠なことです。
「山焼き」というこの行事は、
ススキ草原に雑草が生えるのを防ぐ意味で行われます。
まだ春の色をまとっていない、茶色が目立つ草原に
火が放たれ、あたり一帯、黒こげた地面になります。
夏の草原は緑一色。
高原特有の涼しい風の吹く中、まだ青いススキが
風にそよぐ様子は何時間でも観ていられるほど、
心に癒しを与えてくれます。
そして、ススキの穂が色付く秋。
冬には、黄金色から銀色に
その衣装を変えた草原が目の前に広がります。
遮るもののない草原に広がる銀世界は
きりりとした切り立つような美しさに息を飲むでしょう。
また、古い歴史を持つ神社仏閣も多くあります。
古い歴史に思いを馳せて散策するのも良いでしょう。
仙石諏訪神社の、「湯立獅子舞」や
坂田金時を祀る金時神社など古く、
さまざまな伝承を持つ神社仏閣を
ゆっくり観て歩くのも楽しいですね。
仙石原はこのように、秋以外にもイベントや
見ておきたい風景が多くあります。
秋のススキ草原もとても素敵ですが、
四季を問わずに訪れることもおすすめしますよ。
散策に疲れたら、近くの
温泉にいってみてはいかがでしょうか。
仙石原の温泉は、硫黄泉とアルカリ単純泉を持つ、
ススキの原一の湯や仙石原品の木一の湯があり、
歩き疲れた体に優しい温かなお湯を満喫することもできます。
箱根は都心からも近く、アクセスも簡単な観光地。
気軽に日帰りできるのも魅力ですね。
秋の名所、仙石原へぜひ足を運んでください!