日本では季節の移り変わりにあわせて、
色や食べ物、衣替えなどからはじまり、
言葉や季語、あいさつなどまで
広い範囲で変化が訪れます。
そして、その変化の期間が短いのも特徴です。
春夏秋冬だけでなく、その間には
梅雨や初夏や晩夏、初秋に晩秋、初冬に新春などなど。
ゆらゆらと瞬く間に移ろっていきます。
そのうちの一つが「残暑」。
暑中に残暑にいろいろあるけど
そもそもいつのどの期間のことを言っているのでしょうか?と
疑問に感じるのは私だけでないと思います!
それでは・・・!コホン。
ここで残暑というのはどの期間を指すのかと
いう事についてご説明したいと思います。
残暑とは立秋(2020年は8/7)から
8月末までのことを言います。
残暑見舞いを出すとしたら
この期間に出すのがマナーになります。
また、この期間に届くものも
残暑見舞いとなりますので、発送発着を考慮して、
立秋をまたいで着くようであれば
残暑見舞いとなるので、くれぐれも
暑中見舞いで出すことがないように注意が必要です!
残暑のご挨拶って何?何をすればいいの?ビジネスシーン向けにやさしく解説!
残暑の挨拶とは一般的に、はがきで行われます。
暑い季節を過ごしている相手の
健康を気づかったり、こちらの近況を報告したりと
いうやりとりをするのがメインになります。
ビジネスシーンであれば
共同で行った仕事のお礼や、頂いたお中元のお礼など
一筆、手書きで添えることで好印象をあたえることにつながります。
残暑見舞いの書き方としては
主に4つのブロックから成り立ちます。
お見舞いのあいさつ
例:
「残暑お見舞い申し上げます」
※本文の文字より少し大きめに書くのが一般的です。
時候の挨拶
例:
「立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが、みなさまにおかれましては
ますますご健勝のこととお喜び申し上げます」など・・・
※文例はたくさんありますので、相手方との関係性を
よく考慮して、最適な文句を選ぶようにしましょう。
ビジネスシーンでればフランクな
言い回しになりすぎないように注意が必要です。
個人宛てではなく会社宛てに出しているという事を
忘れないようにしましょう!
ポイントは相手方への気遣いや、
お世話になったのであればお礼をのべるのが
GOODです。
結びの挨拶
例:
「残暑厳しき折から、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。」など・・・
※結びの挨拶では相手方の健康やご健勝をなど、
今後の相手方の無事を祈ることで締めくくるのが良い印象を与えます。
日付
例: 令和二年八月 立秋
(はがきなので縦書きになります。年号は漢数字で書きます)
※詳細な日付を入れるのは避けましょう。
残暑見舞いであれば日付の前に
「晩夏」「立秋」「葉月」などと記入します。
上記のポイントを押さえておけば、
残暑見舞いはけっして難しいものではありませんよ。
あとは、季節の美しいイラストの施された
はがきを選びましょう。
文章を読む前に涼やかな気持ちになれるような、
仕事の疲れがホッと緩むような
すてきなハガキを選びましょう。
このときにも、あまりカジュアルなものや、
遊び心の度が過ぎるようなものは避けましょう。
万人受けする上品でさわやかなものを選びましょう。
残暑のご挨拶はメールでしたら失礼?大丈夫?メールでしていい場合もあるの?
仕事柄、残暑のご挨拶をする相手がたくさんいて・・・。
ハガキを1枚ずつ書いていくのは、
やっぱり大変だし、ほかにも仕事があるし・・・
もし失礼でなければメールで済ましてしまいたいな・・・。
そのように考えている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ビジネスパーソンは忙しいですからね。
近年では個人間での年賀の挨拶も
年賀状よりメールのほうが増えているのが実情です。
では残暑の挨拶はどうなのでしょうか・・・。
そしてビジネスシーンではどうなの?
気になるところですね!
残暑見舞いのメールですが、
ビジネスメールの作法を守れば送ることは
問題ありません。
メールだと送る相手が個人になりますので
先ほど、ご紹介したはがきでのマナーにプラスして
夏季休暇のご案内や、仕事でのお礼など加えるのが自然です。
はがきであれば簡単な文章であっても
ハガキのイラストや、残暑見舞いという雰囲気で満足し、
「ご丁寧にありがとうございます」という気持ちになりますが
特にお知らせのない挨拶だけの
メールが届いても、印象に残らない上に、
頭の中に「???これだけ送ってくれたのかな???」と
はてなが、並びそうです。
ただ単に挨拶だけ済ませたい場合では
簡単にはできますが、
印象には残らないという欠点がありそうですね。
まとめ
プライベートもビジネスシーンでも、
手書きの手紙やはがきより、
メールなどのツールが活躍する時代になりました。
手間がかかっても、手書きで
一筆書いてあるハガキをもらうということは
風情もありますし、嬉しい気持ちにもなります。
私の過去の人間観察からすると営業成績のいい人は
相手のお客様や企業に対して、
手書きでご挨拶のハガキや案内を書いている人が
多かった印象があります。
さらに、男女問わずモテモテの人たちも
何かのお礼やプレゼントにも一筆簡単であっても
手書きでしたためている人たちが多かったです。
相手の心を動かすには手書きなどの
手間ひまが大事なのかな~と
観察しながら思ったりしたものです。
メールでサクサクっと簡単に済ませることも
今の時代は歓迎されることの一つでもあります。
それが嬉しい人も多くいます。
物体で残すより
データで残しておきたい人もいますからね。
相手方の好みに合わせて
使い分けてみるのもいいかもしれないですね♪