ぎんなんは9月頃から
11月半ばまで収穫されます。
旬の時期は10月から11月、秋の味です。
ぎんなんは、イチョウの実です。
アヒルの足に似た葉が黄色に色づく頃、
イチョウの木にぎんなんがなります。
ぎんなんは全ての
イチョウの木になる訳ではありません。
イチョウには「雄」「雌」があるのは
ご存知でしょうか?
ぎんなんがなるのは「雌」の木です。
イチョウの葉の間に、さくらんぼのような
黄色の種子をつけます。
これがぎんなんです。しかし、
見た目は可愛いぎんなんですが、とても臭い!
ぎんなんの臭い匂いは
「酪酸」という、汗臭い匂いと、
「エナント酸」と呼ばれる腐敗臭が
混ざりあってあの強烈な匂いになっています。
この匂いはぎんなんの殻から出ているので、
皮を向いてしまえばあまり気になりません。
殻を剥くと出てくる翡翠色の美しい種子と、
ぎんなんのムチムチとした食感は癖になります。
しかし、食べ過ぎには要注意!
ぎんなんには
4−メトキシピリドキシン(4−MPN)という
ビタミンB6によく似た有毒成分が含まれています。
この4−MPNがビタミンB6の働きを阻害、
ビタミンB6欠乏症状態となり、
吐き気や痙攣を引き起こします。
特に子どもが
ぎんなん中毒を発症しやすいので
お子さんが食べる際には
よく注意してあげてくださいね。
中毒が起こるとされている摂取量は
個人差が大きいので一概にはいえませんが、
子どもが7個から150個、
成人なら40個から300個です。
死亡事故もあるので十分に注意してください。
ぎんなんの最もシンプルな食べ方!フライパンで火を通しながら殻も剥こう!
最近ではドライベジブームで、
ドライぎんなんが人気です。
食物繊維が豊富で低カロリーなので、
健康にもいいですね。
ぎんなんは封筒に入れて
レンチンすれば簡単に殻が剥けます。
500Wで40秒から50秒が目安で、
数個殻から破裂すればOK。の簡単な方法です。
レンチンが最も簡単ですが、
やはり直火で炒るのが
香ばしくておいしいですよね。
軽く塩を振って
炒りたてをいただくのもおいしいです。
ぎんなんは入る前に、
ペンチやトンカチなどで
殻に軽く割れ目を入れておくと
簡単に殻が剥けます。
炒り方は簡単で、
フライパンにぎんなんを入れ
中火で10分ほど炒ります。
最初に入れた割れ目が広がってきて、
綺麗な翡翠色になったら完成です。
火にかけると、独特な匂いが消えて
ほくほくとおいしいですよ。
軽く塩をふればお茶請けに最適です。
塩水に入れて炒る方法もあります。
こちらは水がなくなるまで炒れば完成で、
塩味がしっかりとつき、
焦げ目がつかないので初めてでも簡単です。
プロが教える簡単炒りぎんなん(クックパット)
ぎんなんは炒っている時に、
殻がはじけることがあるので気をつけてください。
蓋をして炒ってもいいですね。
炒りすぎると堅くなります。
フライパンで炒る時の注意点
あらかじめ殻に割れ目を入れておく。
割れ目を入れることで、
ぎんなんが爆ぜることが少なくなります。
爆ぜるとぎんなんが ダメになるだけでなく、
フライパンに傷がつくことも。
火傷の危険性もあるので十分注意しましょう。
殻も取れやすくなるので下処理をしっかりと!
炒る時には「弱火〜中火」で。
火が強すぎると焦げてしまったり、
火が入りすぎて、ぎんなんの水分が飛んでしまい
固くなってしまいます。
炒る時間の目安は10分。
火を通しすぎないようにしましょう。
粗熱をとってから殻を剥く。
フライパンから下ろした直後は熱いので、
火傷に注意!
ただし、放置しすぎると殻が剥きづらくなります。
一風変わったぎんなんのレシピを知りたい!ネットで人気のレシピをご紹介!
炒りぎんなん、あげぎんなん、
炊き込みご飯など
ぎんなんの食べ方はいろいろありますね。
お茶請けにも、ご飯のおかずにもなる
ぎんなんのちょっと変わった
食べ方をご紹介します!
ふっくらツヤツヤ茹で銀杏
ぎんなんの下処理は茹でてもOK。
ふっくらツヤツヤになりますよ。
ぎんなんのアヒージョ
オリーブオイルとニンニクがあれば
アヒージョにしてみてはどうですか?
他に野菜やベーコンなども一緒に入れれば、
簡単かつおしゃれなおつまみになりますよ!
おかずの一つにもおすすめです。
カレーぎんなん
みんな大好きカレー味!
バターを加えてもおいしいですよ。
ぎんなんをイタリアンに。粉チーズと黒胡椒で
塩味だけではなく、黒胡椒をふりかけると
また一風変わった味に。
粉チーズがアクセントです。
鶏肉とぎんなんの炊き込みご飯
秋のご馳走ですね。

ぎんなんも味を変えるとやめられなくなります。
ただし、食べ過ぎには注意ですよ!
まとめ
秋の味覚ぎんなん。
茶碗蒸し以外にも
美味しく食べる方法があります。
ぎんなんが手に入ったら、ぜひお試しくださいね。
ただし、食べ過ぎには十分注意してください!
特にお子さんに食べさせる場合には
よく注意してください。
その時の体調によっては、
数個しか食べていないのに中毒症状が!
ということもあり得ます。
それにさえ気を付ければ、
秋の食材ぎんなんはとっても美味しく、
栄養豊富です。
ぎんなんの栄養素は、
カロテンやビタミンC、カリウムなど豊富です。
新鮮なぎんなんは、綺麗な翡翠色。
鮮度の良いものは匂いもきつくないので
扱いやすいですよ。
秋の旬として、
ぜひぎんなんを食してみてくださいね!