庭先や公園にたくさん広がる落ち葉。
もったいなないな‥と思ったことはありませんか?
有効活用できれば、掃除にもはりが出るのに‥
なんて思いながら、毎日せっせと
落ちてくる葉を集めている方も多いはず。
しかし、落ち葉の活用方法と言っても
あまり思いつきませんね。
子どもの工作に使うと言っても
2、3枚もあれば十分だし、
現在では庭先で焚き火、と言うのも難しいです。
お子さんがいるご家庭であれば、
落ち葉を集めて落ち葉を掛けっこしたり、
袋につめて即席野外ベット!など
楽しみ方は工夫の数だけありますが、
集めた落ち葉はどうしましょう、
と原点に立ち返ってしまいますね。
集めた落ち葉はいろいろ混ぜて、腐葉土を作りましょう。
腐葉土は、ガーデニングや家庭菜園にも使えます。
そのために腐葉土をホームセンターなどで
購入していた人にとっては節約になりますね。
でも、腐葉土を作るにはどうしたらいいのか。
作る過程で匂いなどは気にならないのか。
手間はかかるのか。
謎は多いですよね。
腐葉土の作り方をご紹介します!
落ち葉で腐葉土を作るには何が必要?腐葉土作りに必要な道具と準備をご紹介
まず、腐葉土に必要な道具をご紹介しましょう。
- 落ち葉を集める道具。熊手などがあると集めやすいです!
- スコップ
- 落ち葉
- 水
- 米ぬか(油かす、生ゴミでもOK)
- ミミズ(いれば)
- ビニールシートかブルーシート
コンポストの容器までは必要ありません。
地面が黒土や茶色土なら穴を掘って
そこに落ち葉を入れるだけでもOKです。
水はけが良いよう穴を開けた袋でも
手作りの木枠、段ボールで作る人もいます。
手間を掛けずに作りたいのであれば、
風通しの良い、水のたまりにくい場所に
穴を掘るのがいいですよ。
水がたまりやすい場所は水分が多くなりすぎて、
落ち葉が腐ってしまいます。
腐葉土は「腐る葉っぱの土」と書きますが、
腐っているのではなく発酵させて作るのです。
発酵させることで土がフカフカになり、
排水性や通気性を高めてくれます。
落ち葉は松などの針葉樹などは発酵しにくいので、
広葉樹の葉を使うといいでしょう。
ただし、イチョウの葉っぱはNG。
できれば取り除きたいところです。
木の枝なども目に付いたら
取り除いた方が良い腐葉土になりますよ。
米ぬかは発酵を促すために入れるので、
加熱処理しているのではなく、生のものを入れましょう。
水気をしっかりと抜いた、乾燥した生ゴミや野菜クズも
一緒にすき込んでも良いでしょう。
ミミズを入れると落ち葉を早く分解できます。
土を掘ったときに出てきたミミズさんは、
掘った穴の中に入れましょう。
駆除してはいけませんよ!!
あとは、掘った穴を覆う
ビニールシートかブルーシートがあればOK。
穴を覆うシートは、雨よけの意味もあるので
しっかりしたものを選びましょう。
雨ざらしでもできますが、
水分量が多くなると腐ってしまいますし、
「腐葉土を作っている場所」という
めじるしにもなりますね。
穴を掘るので、
人があまり通らないところに作った方がいいです。
作ったあとも、誰も踏まないような
注意を促すものを置いておいた方がいいでしょう。
落ち葉を使った腐葉土作りにチャレンジ!簡単な作り方をやさしく詳しく解説!
材料が揃ったら腐葉土作りをスタートさせます。
風通しの良い、水がたまりにくいところに穴を掘ります。
穴の深さは、そんなに深くなくてもいいです。
逆に深すぎると、
あとで攪拌させるときに混ぜにくくなるので、
ごく浅めに。20センチも掘ればいいですよ。
落ち葉を入れます。
合間合間に米ぬかと水を
全体に行き渡らせるように掛けます。
発酵を促すためですので、忘れずに。
そのままだと、穴の中に落ち葉が入らないので、
足で踏んで圧縮します。
落ち葉→米ぬか・水→圧縮→落ち葉‥の順番です。
落ち葉→米ぬか・水→圧縮→落ち葉を繰り返します。
最終的に落ち葉が40センチから
90センチほどの山になるまで繰り返します。
落ち葉の量が多い方が内部温度が安定しやすいので
失敗しにくくなりますよ。
落ち葉の上に、掘ったときに出た土を被せます。
落ち葉が全部隠れるようにした方がいいですよ。
土の中にいる微生物が落ち葉を分解、発酵を促してくれます。
雨よけのためにビニールシートを被せます。
風で飛んでしまわないように工夫を忘れずに!
ビニールシートを被せことで、
中の温度が高くなり、発酵も進みやすくなります。
月一回、山全体に空気を含ませるように攪拌します。
これで3ヶ月から5ヶ月ほどで
腐葉土ができあがります。
腐葉土のできあがりの目安は、
中の落ち葉の色が黒くなっているかどうか。
落ち葉の葉の原型がなくなり、
黒くなって、森の匂いがしていれば
腐葉土が「完熟」している状態です。
できあがった腐葉土は、家庭菜園や花壇、
プランターや観葉植物の鉢などにも使えます。
まとめ
できあがった腐葉土は、
フッカフカで土のいい匂いがします。
昔は人の手を掛けなくとも
森の中で一年以上の年月を掛けて
ゆっくりとできていくものでした。
そのため、腐葉土はよく「森の匂い」に例えられます。
腐葉土作りを成功させるコツは水分量と空気。
特に水分は腐る原因にもなるので注意しましょう。
定期的に空気を含ませるように
混ぜることを忘れないようにしましょう。
腐葉土は、土をフカフカにして、
排水性や通気性をよくし、
土の中の微生物を増やしてくれます。
いわゆる「良い土」ができあがるのです。
腐葉土がうまくいったら、次は家庭菜園に
本格的に挑戦してみてはいかがでしょう。
土も手作りなら、美味しく感じられる
野菜が育つのではないでしょうか?
落ち葉の有効活用「腐葉土作り」。
ぜひお試しください。