歴史小説で隣国の歴史を満喫?おすすめ・中国がテーマの歴史小説6選

雑学・豆知識
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事実は小説よりも奇なり。

なんて言葉もあるように、

歴史にはフィクションに勝てない面白さがあります。

 

つまり、そんな歴史を基にした、

歴史小説には二倍の面白さがあるといっても、

いいかもしれません。

 

特に壮大な歴史がある中国がテーマの小説は、

歴史小説好きならかかせないジャンルです。

 

そこでここでは、

中国の歴史を扱った小説を6つ厳選してご紹介!

さらに、世界の歴史小説もご紹介しちゃいますよ!

 

歴史小説を通して、

その時代を存分に感じましょう!

 

歴史小説好きには断然おすすめ!?中国の歴史を扱った小説6選をご紹介!

 

では早速、

中国の歴史を扱った小説6選です!

 

三国志

 

 

これは外せない人気作ですよね。

漢の時代の中国を舞台にした物語です。

 

特に後漢・三国時代の歴史がまとめられた歴史書で、

それにフィクションを交えて歴史小説にしたものを

「三国志演技」と言います。

 

魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三国の

争いが物語のベースです。

 

個性豊かな登場人物に、数々の名場面は、

漫画やゲームにリメイクされるのも納得です。

 

太公望

 

 

太公望とは、古代中国・周の軍師であり、

斉の始祖でもある呂尚のことです。

 

「覆水、盆に返らず」のことわざで有名ですよね。

また、釣り好きの老人のイメージもあります。

 

この作品は、上・中・下巻と展開されており、

のちの太公望である望の生涯を通して、

商周革命の時代を描いています。

 

一族を滅ぼされた少年の復讐劇として

始まる物語は、歴史書ながら難しくなく、

熱く読み進めることができます。

 

山月記

 

 

教科書にも載っていました、

唐の時代を舞台にした中島敦の短編小説です。

 

詩人として名声を得ようとした男・李徴が、

人食い虎に変化してしまう物語です。

 

人が虎になる物語は、

中国に古来から伝わる説話の1つ。

 

「宣室志」の怪奇小説「李徴」が元で、

「李徴」→「人虎伝」→「山月記」と

リメイクされていきました。

 

始皇帝

 

 

紀元前3世紀。

人質の子として産まれ、わずか13歳で即位。

中国最初の皇帝・始皇帝の49年の生涯を描いた作品です。

 

始皇帝の時代にどのようなことがあったのかが、

分かりやすく綴られています。

 

始皇帝が権力全てを手に入れるまでと、

そのあと、どうしても手に入れられなかった

「不老不死」を追い求める様に、

人間の滑稽さが感じられます。

 

項羽と劉邦

 

 

「竜馬がゆく」で有名な司馬遼太郎の歴史小説です。

タイトルの通り、項羽と劉邦を描いています。

 

舞台は楚漢戦争期で、始皇帝の死後。

先ほど紹介した「始皇帝」の後に読むと、

時系列が繋がり、面白さが増すかもしれません。

 

項羽は「猛如虎」と評されている戦上手の激情家。

対する劉邦は、余人にない人柄で人望を得ています。

 

戦いの項羽と、人徳の劉邦、

対照的な二人の覇権争いを軸に進む物語は、

壮大なロマンが詰まっています。

 

水滸伝

 

 

「三国志」と並ぶ四大奇書の1つ。

ある時、伏魔殿から解き放たれてしまった

「一百零八の魔王」。

 

そこから時代は流れ、政治への

不満が高まる北宋の時代が舞台です。

 

山賊の集まりであり、魔王の生まれ変わりである

108人の豪傑と官軍が繰り広げる戦いは、

ならず者が政府に立ち向かう、

アウトローな魅力があります。

 

ただし、後半は良くない展開が続く上、

途中、歴史改変がありますので、

忠実な歴史を知りたい人は注意!

 

歴史小説で中国の歴史をつかめたらこちらもおすすめ!世界史を扱った小説4選

 

壮大な中国の歴史を感じたところで、

世界にも目を向けてみましょう。

更に歴史の深みを感じることができますよ。

 

ローマは一日にして成らず

 

 

ローマの建国から、第一次ポエニ戦役直前までの

500年を舞台にした、歴史小説です。

 

客観的な視点で描くことにより、

どうしてローマ帝国が長きにわたり

栄えることができたのかが、

分かりやすく綴られています。

 

テンポよくユーモラスな文体なので、

大作ではありますが、楽しく

読み進めることができます。

 

コンスタンティノープルの陥落

 

 

「ローマは一日にして成らず」と同じ

塩野七生の作品で、こちらもローマがテーマです。

 

地中海の覇権争いと、

東ローマ帝国の滅亡が描かれており、

世界史的には壮大な事件が、

読みやすくまとめられた一冊です。

 

コンスタンティノープルとは、

東ローマ帝国の首都であった都市。

現在のイスタンブールの前身です。

 

アンネの日記

 

 

ナチス支配下のドイツで、

ユダヤ人の少女アンネ・フランクが書いた日記です。

 

当時のユダヤ人の暮らしが分かり、

戦争の悲惨さを感じることができるのはもちろん、

その中で生きた彼女の年頃の少女らしい一面も

伺うことができます。

 

少女とは思えない、胸を打つ言葉の数々は、

この時代だからこそ必読の一冊かもしれません。

 

革命のライオン

 

 

フランス革命の初期の指導者・ミラボーと、

後に恐怖政治の独裁者として知られる

孤児の平民・ロベスピエールの物語から始まります。

 

フランスの物語を数多く描いてきた

佐藤賢一が満を持して描くフランス革命は、

人物や情景の描写にキレがあり、

とても読みやすいと評判です。

 

まとめ

 

ここでは、中国と世界の

歴史を扱った小説をご紹介しました。

 

さすが歴史小説と言った感じで、

長編のものが多いですね。

ですが、どれものめりこんで

読み進められる名作ばかりです。

 

実際に過去に起こったことだと考えて読めば、

更に考えさせられるものがありますよね。

 

過去の積み重ねで現在がある。

ロマンも悲惨な現実も、歴史小説で感じて、

今を生きるエネルギーに変えていけたらいいですね。

 

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