保育士の資格は独学で取れる?!取得までの道のりをナビゲートします

雑学・豆知識
この記事は約6分で読めます。

 

保育士は子どもの成長を間近で見ることができて、

結婚や出産、転居があっても働きやすいと

人気の職業です。

 

人手不足の保育施設が多いので職に困ることは

なさそうですし、国家資格なので安心感もありますね。

 

保育士の資格は学校に通わなくても、

独学でも取得できますよ。

 

保育士の資格はどうやったら独学で取れる?受験資格や学ぶべき内容をチェック!

 

保育士の資格を取るには、

保育士試験で合格するか、

大学・短大・専門学校などの

保育士養成施設を卒業する方法があります。

 

今回は保育士試験で

資格を取る方法についてご紹介します。

 

受験資格は4年制大学、短期大学、専門学校を

卒業していること、又は高卒・中卒で

児童福祉施設での実務経験があることです。

 

高卒の場合、2年以上且つ2880時間以上の

児童福祉施設での実務経験が必要です。

中卒の場合は5年以上かつ7200時間以上の

実務経験が必要とされています。

 

試験の内容は、筆記試験が9科目と実技試験です。

筆記試験は下記の9つの科目をすべて受験します。

 

・保育の心理学

・保育原理

・子ども家庭福祉

・社会福祉

・教育原理

・社会的養護

・子どもの保健

・子どもの食と栄養

・保育実習理論

 

それぞれ100点満点中60点以上で合格になります。

ただし、教育原理と社会的養護は2つで

1科目のような扱いで、それぞれ

50点満点中30点以上で合格です。

 

全体で6割以上ではなく、一つ一つの科目で

6割以上取れなければなりません。

 

出題範囲が広く、6割正解すればよいので

完璧を求める必要はありませんが、

幅広い学習が必要になります。

 

いくつかの科目だけ6割に届かず

残りは6割以上で合格した場合、

合格した科目は3年間合格が有効になります。

 

仮に子どもの食と栄養だけ不合格だったなら、

翌年に子どもの食と栄養だけ受験して合格すれば、

残りの科目は合格扱いになるので

筆記試験はクリアできます。

 

筆記試験に合格すると実技試験に進み、

下記の3つの分野から2つを選んで受験します。

 

・音楽に関する技術

・造形に関する技術

・言語に関する技術

 

なお、幼稚園教諭免許を持っていれば、

免除申請をすると「保育の心理学」

「教育原理」「実技試験」が免除されます。

 

さらに、幼稚園教諭免許を持っていて、

免許取得後に幼稚園や認定こども園、

保育所などの規定の保育施設で

3 年以上且つ4,320 時間以上の

実務経験があると、「保育実習理論」も

免除されるという特例があります。

 

「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」

「保育実習理論」の4つも免除されますね。

 

試験の日程は年2回あり、

前期は4月に筆記試験、

6月に実技試験があります。

 

後期は10月に筆記試験、

12月に実技試験があります。

 

過去の日程から考えると、

試験日は土日に設定されているようです。

 

受験料は12,700円で、

受験申請の手引きの郵送料250円がかかるので、

合計12,950円となります。

 

幼稚園教諭免許を持っていて、

筆記・実技のすべての試験が免除されていると、

受験料2,400円と郵送料250円で

合計2,650円になります。

 

詳細は全国保育士養成協議会のHPもご確認ください。

保育士試験を受ける方へ|一般社団法人全国保育士養成協議会
保育士試験の受験資格、試験の申込み方法やスケジュール、各都道府県別の試験会場のご案内、よくある質問をQ&A形式で公開しています。

 

保育士の資格取得の勉強はどう進めればいい?!座学&実技の勉強方法を解説!

 

座学の勉強方法は、通信講座を利用するか、

市販のテキストを使う、またはインターネット上の

無料の対策講座や試験合格者のブログを使う

方法があります。

 

通信講座を利用すると、お金はかかりますが

テキストから添削のアドバイスなど充実した

サポートを受けられます。

完全に一人では勉強する自信がない人におすすめです。

 

通信講座を使わないなら、基本的には

市販のテキストで勉強することになります。

 

テキストの内容をノートにまとめたり、

フラッシュカードを作ったりして暗記し、

同時に問題を解いて記憶に定着させていきます。

 

全国保育士養成協議会のHPには試験の過去問が

5年分紹介されているので、これも活用しましょう。

 

インターネット上の情報もたくさんありますが、

試験対策用のテキストのように体系的に詳細を

勉強できるものはあまりありません。

 

通信講座や市販テキストの勉強に

プラスアルファの教材として使うのが良いでしょう。

 

実技の勉強方法はどれを選ぶかによっても異なります。

 

音楽表現は課題の童謡を2曲、ピアノかギター、

アコーディオンで伴奏しながら歌います。

 

課題曲が事前に発表されるので、

CDを繰り返し聴いて、自分で楽器の練習をするか

音楽教室に通うという方法もあります。

 

また、例年インターネット上に対策動画も

アップされるので、参考になりますよ。

 

造形表現は保育のある場面を描く試験で、

当日に課題が発表されるので難易度は高めです。

 

持ち込みできるのは鉛筆またはシャープペンシル、

色鉛筆、消しゴム、腕時計で、これを使って

45分以内に課題の絵を完成させる必要があります。

 

過去問の課題を描いてみたり、過去に合格した人の

絵を見て、合格傾向を研究したりする方法があります。

 

言語表現は事前に発表される4つのお話の中から

1つ選んで、3分間でお話をします。

実際に子どもたちに読み聞かせるように話すことと、

3分という時間で話すことがポイントです。

 

前もってセリフを考え、練習することができるので

比較的準備しやすいでしょう。

これもネットに対策動画がアップされていますよ。

 

また、通信講座でも実技対策に動画や音声などを

用意しているので、これを活用するのもありですね。

 

実技ではこの中で2つを選ぶので、

実はピアノが弾けなくても保育士になれる

可能性があるという事ですね。

 

保育士はピアノが必須のイメージでしたが、

どうしても苦手なら音楽以外を選ぶこともできます。

ただ、対策のしやすさでは音楽と言語がよさそうです。

あなたの得意不得意も含めて選びましょう。

 

まとめ

 

保育士試験は完全に独学で勉強している人も多く、

経験者のブログを見ると短期間の勉強で

合格している人もたくさんいます。

 

出題範囲は広いですが、浅く広く勉強すればよいので

ポイントをおさえて効率的に勉強すれば、

短期間でも合格できる可能性が十分にありますね。

独学で勉強して、素敵な保育士を目指しましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました