畳にカビが生えると、あの泥や土のような
独特のカビの臭いがしてくるので、気になりますよね。
酷くなると健康被害にもなりますから、
もし本当にそれがカビだった場合は、
可能な限り早く除去したいと思って当然ですよね。
ただ見たことや経験したことがなければ、
それが本当にカビなのかどうかの判断に
迷うときもありますね。
では畳にできたものがカビかどうかの
見極め方やカビの除去方法、
カビを防止するテクニックもあわせて、
これから詳しく紹介していきたいと思います。
畳にできたこれは本当にカビ?!見極め方と除去方法の基本の「き」を知る
畳にできたもの、それって本当にカビですか?!
最初に気付くのは、もしかして臭いかもしれませんね。
私は鼻がいい方なので、
いい香りにもよくない臭いにも
結構敏感に反応します。
部屋に嫌な臭いが充満しているのは、
気分も悪くなってしまいますよね。
臭いを感じたら早い段階で除去したいものです。
見た目ですが、畳のカビも・・・
発生時はパンなど他のカビと同じく、
アオカビがほとんどですが白いものもありますね。
1ヶ月以上そのカビを放置した場合は、
赤カビや黒カビなどのカビが繁殖していきます。
臭いと見た目の両方で確認することができますね。
カビの除去方法です。
始める前の基本準備です。
窓を開けて、マスク・手袋を着用してください。
必要な物は、雑巾・ブラシ・
エタノール70~80%濃度の消毒用アルコール
(スプレー容器と小分け容器に入れておく)です。
次はカビの除去に取り掛かります。
- スプレー容器に入れた消毒用エタノールを、
畳のカビが生えている場所全体に吹き付け、15分放置します。 - 小分け容器(消毒用エタノール)に入れておいたブラシで、
畳の目に沿ってカビを取り除いていきます。 - 小分け容器に入れてある消毒用エタノールでブラシを洗います
(エタノール液が汚くなったら新しく綺麗なものと交換してください)。 - 上記をカビが取れるまで繰り返します。
- 消毒用アルコールを吹き付けて乾いた雑巾などで吹き上げます。
- 畳を乾燥します。
*畳を乾燥する際、実際干すことができれば一番いいのですが、
できない場合は扇風機などを使用して乾かすという方法もあります。
*ふわふわの胞子がある場合は、作業時に空気中に舞ってしまわないように、
先にドライシートなどで取り除いてから始めるといいですよ。
【注意事項】
掃除機を使用するのは避けてください。
外で行える場合は別ですが、掃除機でカビを吸い取っても、排気口から排出されて、
目に見えないほどの小さなカビが室内中にまき散らされることになります。
水拭きは避けてください。
拭き上げたその場は綺麗に見えたとしても、
水分を畳に含ませる行為はカビの原因を作っていることになります。
以上、畳のカビを除去する際の基本事項となります。
準備に必要なものは家にあるものや、
薬局やネットで簡単に手に入るものばかりなので
助かりますね。
もし畳を少しでも
持ち上げることができる状態なら、
乾燥するときに
畳の下に何かいらない缶でも挟んで
裏面も風通しをよくしておくと、なおさらいいですね。
表にカビが発生していないような状態でも
裏面にカビが繁殖している場合もあります。
あまり畳の状態が酷いようなら
買い替えや専門家にお願いすることも
検討してみてください。
こんな経験もうしたくない!畳のカビを防止する3つのテクニックを学ぼう!
苦労して綺麗にカビを清掃した畳。
もう大変な思いをしたくはないですよね。
私は面倒くさがりなので、
こまめに畳の手入れはできません。
でもカビが生えるのは嫌です。
そのため、可能な限りカビを防止する
テクニックを調べましたので、お伝えしたいと思います。
では防止テクニックを3つ、詳しく紹介しますね。
常に換気をして風通しをよくしておくことです。
10分でもいいので、定期的に
畳を干すことができればベストですね。
お天気がよくて風が心地いい日などは、
畳を乾燥できていいですよね。
ただ、太陽が当たる場所に置いてしまうと
畳が日焼けしてしまうので、日陰干しにするといいですよ。
畳が干せない場合は
扇風機やエアコンの風を上手に使って、
畳が含んだ水分を放出するといいですね。
梅雨時などは特に湿度が上がりますので、
畳が水分を吸いやすい状態になります。
そうするとカビが繁殖しやすい状況下が作られます。
風通しのいい状態を作ってカビを防いでいきましょう。
畳の部屋を素足で歩くことです。
畳は素足で歩くだけで
カビの予防に繋がるとのことで、
あまりにも簡単にできる防止策の1つで驚きですね。
裸足で歩くたびに
足の脂が畳表を自然にコーティングし、
カビの発生を防ぐ役割をしてくれます。
そんな簡単なことが予防になるなら、
畳がある部屋で過ごすときは、
ぜひ裸足で歩く時間を増やしていきたいですね。
畳の上を裸足で歩くのは気持ちいいですよ。
こまめに掃除することです。
カビが生えていない綺麗な状況では
掃除機を使用することができます。
埃や小さなごみ汚れなどは
カビの原因に繋がりますので、
さっとでもいいので掃除をするといいですよ。
カビが生えてからでは大変ですが、
掃除機をかけたり
ホウキで掃いたりすることなら
そんなに手間もかかりませんね。
畳の部屋を寝室に使用しているなら
なおさら、布団が吸収した汗で
カビの発生率が上がります。
畳だけでなく布団もこまめに
天日干しや乾燥機を使用して、
湿気を飛ばすようにしてください。
カビは湿度が高いところに
繁殖しやすくなりますので、
常に換気は心掛けていきたいですね。
まとめ
畳のカビのほとんどは、
畳表の天然イ草に発生します。
天然イ草には空気の吸収と放出を行い、
湿気を調節する機能があるからですね。
湿度が高い環境下にあると、
空気と一緒に湿気を多く吸収し、
カビが発生しやすい状態となります。
実は新しい畳(イ草)の方が
この機能が高いため、
換気がよくない場所では、
古い畳よりもカビが発生しやすくなるのを
ご存じでしたか?
私は今回調べていて初めて知りました。
それまでは新しい畳にはカビは生えない
という思い込みがありました。
何でもそうですが、
「新しいから……」という思いですね。
でも畳のイ草は
新しいほど水分の吸収もするので、
カビも発生しやすくなるのですね。
古い畳はイ草もつぶれて古くなるため、
イ草の機能が衰えていくということですね。
結果、新しい畳ほど
カビが発生しやすいということになります。
また1つお利口さんになった気分です。
せっかく綺麗になった畳を保つためにも、
可能な限り風通しのいい状況を作っていきたいですね。