クリスマスには靴下が
定番のオーナメントの一つですね。
サンタさんが
靴下の中にプレゼントを入れてくれる、
とワクワクしながら枕元に飾った
記憶がある方も多いのではないでしょうか?
靴下に贈り物を入れるのは
サンタクロースのモデルと言われる
聖ニコラスの逸話が由来です。
聖ニコラスは4世紀ごろ、
東ローマ帝国に生きた
キリスト教の司祭・神学者です。
実在した人物であり、
現在もイタリアに
不朽体が聖遺物として祀られています。
さまざまな伝説を持つ人物で、
聖人として崇められています。
靴下に贈り物を入れる習慣は
聖ニコライが貧しい女性に
金貨を恵んだことが由来となっています。
没落した商人は、3人の娘を
娼婦に落とさねばならないほど
困窮していました。
貧しさは生活を脅かし、とうとう
商人は長女を売ることを決意します。
皆が長女との最後の夜を過ごしたその夜。
暖炉の下に干していた靴下に
誰かが金貨を投げ入れてくれたのです。
この金貨のおかげで
長女は春をひさぐことなく、
しかも持参金を持って良い縁の元、
嫁ぐことができました。
しかし、家族が一人減っても
貧しさは減りません。
なんとか凌いでいましたが、
やはり、次女にも身売りの話が出ます。
次女との最後の夜を過ごしたその夜、
またしても暖炉の下に干していた靴下の中に
金貨が投げ込まれたのです。
そのおかげで次女も身を売らずにすみました。
そして、貧しさに耐え兼ねた三度目の夜。
3人の娘の父親の商人は、
金貨を恵んでくれた方にお礼をいいたい
と窓辺にそっと潜んでいました。
窓辺に現れたのは聖ニコライでした。
ニコライは3人の娘の父親がいることに気がつかず、
煙突に向かって金貨を投げました。
その金貨が靴下の中に入るのを見届けると、
聖ニコライは満足そうに微笑みました。
父親は物陰からそっと出て、
聖ニコライの足元に跪きました。
そして、涙を流しながら感謝を示した、
という逸話が、贈り物を靴下に入れる所以です。
この話からサンタクロースが生まれた、
という説もあります。
また、聖ニコライは子どもの守護聖人です。
なぜ、子どもの守護聖人とされているのかは
食肉として殺された子どもを救った
という伝説によります。
聖ニコライには、
子どもを誘拐し、肉にして売り捌いていた肉屋に赴き、
7年間も塩漬けにして保管されていた7人の子どもを
助け出し、復活させたという伝承あります。
この伝書が、子ども守護聖人とされる由来です。
サンタクロースが煙突から入ってくるのは、
金貨が入っていた靴下が
暖炉のそばに干してあったから。
だからこそ、クリスマスプレゼントに
靴下を用意するのが理にかなっているかな?
と思われますよね?
しかし、贈る相手が大人なら、
ちょっと待ってください!
靴下を贈るのは、ちょっと戸惑ってしまう
意味が隠れているんですよ。
靴下を男性向けのプレゼントにしちゃダメ!?意味深すぎると言われる理由を解説!
そもそも、靴下は
インナーと同じ下着に分類されます。
下着は親しい人でもプレゼントには
用いないですよね?
靴下は最近では可愛いデザインや、
おしゃれなデザインのものなど
種類が豊富で、
靴下をプレゼントの候補にするのは
良いアイディアに感じるかもしれません。
しかし、靴下は下着です。
下着と思うと、
目上の人や異性に贈るのをためらいませんか?
さらに靴下を女性から男性に
贈ってはいけない理由がまだあるのです。
その昔、ヨーロッパでは
裸足はエロティックなイメージで
見られていました。
女性が男性に足を見せるのは
性的な関係を許しているといった意味に
解釈された時代もあります。
そのため、女性が男性に靴下を贈るのは、
性的な意味を持つのです。
「私をあなたの好きにして」
これが女性が男性に靴下を贈る際の
隠れたメッセージです。
素足を見せるのは行為を許す
という意味だった名残で、
女性が、靴下を男性に贈るのは、
「そういう意味」につながったのでしょうね。
靴下をプレゼントできない相手は男性だけではない?したらNGな人と意味を解説!
靴下は足元を覆うものです。
そのため、「踏みつける」「見下す」
という意味が強くなります。
靴下はデザインも豊富で価格的にも、
ちょっとしたプレゼントに最適です。
しかし、プレゼントを贈る相手が、
隠れた意味を知っていたらと思うと
贈れませんよね。
特にこれから、
良好な関係を築きたいと思っている人や、
上司などの目上の人などには
贈るのはやめた方がいいでしょう。
ギフト用の良い生地の靴下だったり、
ラッピングをきちんとしたら大丈夫ではないの?
と感じるかもしれませんが、
この意味は「靴下を贈る」ことに付随します。
良い関係を築こうとした矢先に、
相手から「踏みつけてやる」「見下している」
という意味のプレゼントを贈られたらどうでしょう。
決して気持ちの良いものではありませんね。
相手との関係をギクシャクさせたくないのであれば、
靴下をプレゼントの選択肢からはずした方が無難ですね。
まとめ
プレゼントの意味を深読みすると
贈るのも怖くなりますね。
相手が、そういう意味を気にする人ではない、
と知っているのなら
あまり意味を考えないで贈りましょう。
気になるなら、
メッセージカードを添えるといいですね。
ただし、隠れた意味については、
知っているそぶりを見せてはいけません。
知っていたのに贈った、となると
関係が壊れてしまいますからね。
靴下、と調べると
ギフト用の靴下が数多く出てきます。
品質に拘ったもの、デザインに拘ったもの
など多数です。
靴下は消耗品なので、
「手軽」で「相手に気を使わせない」
プレゼントに使いやすいからでしょうね。
意味を知ってしまうと、
靴下を贈るのは
ためらってしまいますね。
そんな時には、お菓子などの
消えものが一番使いやすいです。
もちろん相手の嗜好も考えなくてはいけませんが、
コーヒーが好きな人にはドリップコーヒーや、
手に入りにくい有名店のお菓子なども
手軽で金銭的にも相手にも自分にも
負担が少なくおすすめです。
クリスマスだから、靴下を贈ろう
と安直に考えると、思わぬ地雷が潜んでいる、
と覚えておいてくださいね。