1月の季語は大量にある?!知って覚えて作れる俳句の幅を広げよう!

挨拶・挨拶文
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1月は新年を迎える季節。

新年を言祝ぐ言葉はたくさんあります。

その言葉がそのまま季語になっているので、

1月の季語がたくさんあります。

また冬の季語も使えるので、その数は膨大です。

 

季語は季節感を表し、俳句に表現の幅を

与えてくれる大事なアイテムです。

俳句の主題となる季題に印象的な

季語を選べれば、俳句がキリリと締まります。

 

季語に連なる情景は

外にたくさん広がっています。

1月の寒い時期に外を歩いてみてください。

 

身の回りにも季語はたくさんあります。

情景を伝えられる俳句を作るためには、

身近にある季語を実感しましょう。

 

季語はたくさんあるので、

季重なりにならないためにも

たくさんの季語を知りましょう!

 

情景が浮かべば儲けもの!1月の季語20選を俳句作りに活用!

 

初春

 

年初めの定番の季語ですね。

明の春、今朝の春、千代の春も初春から派生した季語です。

 

正月

 

お正月も一月の季語です。

祝い月、はつつきなども同じ意味で使います。

 

元旦

 

一月一日、一年の初めの日も季語として用います。

年の朝、も同じ意味です。

 

初東雲

 

元旦の明けていく空のこと、東雲は暁のことをいいます。

暁とは明け方の空です。

「初茜」から「初東雲」「初明かり」「初日」と

徐々に明けていく空を表しています。

 

初空

 

元旦の朝のこと。

新年の始まる日が晴渡った空は

良い兆しとしてとても喜ばれます。

 

ただし、雨も雪もそれぞれ

理由をつけて喜んでいたようです。

 

春の初風

 

元旦に吹く風のことです。

冷たい風に吹かれると、心身が引き締まる気がしますね。

 

御降

 

元旦から3日の間にふる雨のことを

御降(おさがり)といいます。

 

初富士

 

元旦に初めて仰ぎ見る富士山のこと。

 

若菜野

 

春の七草の総称です。

春の七草とは

御形、せり、なずな、スズシロ、

ハコベラ、すずな、ホトケノザの7つ。

1月7日の朝に食べられる七草粥の材料です。

 

ちなみに、七草粥も新年の季語の一つ、

もっと言えば、七草粥の材料も季語として用います。

 

松の内

 

松飾りがある期間のことです。

多くは7日までですが、

3日の地域や15日の地域があります。

注連の内、松七日も同じように使える季語です。

 

小寒

 

24節気の一つ。

1月5日から1月19日ごろまでの頃。

寒さが厳しくなる頃です。寒の入りともいいます。

 

寒の水

 

寒の入りから9日目のこと。

この日に降る雨は豊穣の兆しとして尊ばれます。

 

この日に汲んだ水は、最も冷たく、

その極まった様子から

神秘的な力があると信じられています。

 

体に良いとされ、

餅をついたり、お酒を作ったりします。

 

大寒

 

24節気の一つで、季節の一番最後の時期です。

大寒が終わると春がやってきます。

1月20日から2月4日までの期間をいいます。

 

寒稽古

 

寒の内に武術を修めるものが行う

特に激しい稽古のことをいいます。

寒中水泳も寒稽古のうちの一つです。

 

 

雪を表す言葉はたくさんあります。

全て羅列するのはかないませんが、

代表的なものは

「六花」「雪の花」「雪華」「しまり雪」

「雪明かり」「雪の声」「深雪」などです。

雪は冬の美しさを表す代表的な季語です。

 

 

氷も冬の季語です。

氷点下、結氷、氷の禊、氷雪なども

氷から派生した季語ですので上手に使ってみてください。

 

氷柱

 

軒下に下がる氷柱も冬の季語ですね。

近年建てられる家は機密性が高いためか

あまり氷柱が生えなくなりました。

 

霧氷

 

霧が氷になって木の枝に白く凍りついたものを

霧氷、樹霜といいます。

霧の花、霧氷林など

情景が目に浮かぶような言葉です。

 

日に照らされ、キラキラと輝く様子は

とても美しく幻想的な雰囲気を醸します。

 

冬椿

 

寒椿、早咲きの椿ともいいます。

冬のうちに咲く椿のことをいいます。

 

椿だけだと春の季語、椿の実なら

秋の季語になるので注意してくださいね。

また、冬と勘違いされるのは雪椿。

こちらも春の季語です。

 

水仙

 

白い水仙も冬の季語です。

水仙花、雪中花、野水仙も同じものを表します。

 

黄色い水仙は黄水仙といい、春の季語なので

ご注意ください。

 

合わせて覚えておけば便利?!1月の季語を持ち込んで手紙をランクアップさせよう!

 

季語は手紙にも活用できます。

たくさんの季語を覚えておけば、

ビジネスレターでも私信でも困ることはないはず!

「さすが俳句を嗜むことだけあるな」

と唸らせるような挨拶文を考えてみましょう。

 

漢語調の改まった手紙には、

大寒や小寒などの節気や

初春や新春などの行事を表すもの、

わかりやすいものが良いでしょう。

 

初春の候 新しい年を迎え、貴社ますますご清栄のことと存じます。

新春の候 新春のお喜びを申し上げます。平素は格別なるご厚情を賜り厚く感謝いたします。

 

小寒の候 貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。

大寒の候 貴社ますますのご清栄のことと心よりお喜び申し上げます。

 

やや砕けた口語では候を用いずに

寒さや気持ちを表しましょう。

 

初春を迎え、慶賀の至りに存じます。

新春のお慶びを申し上げます。

 

寒さが一層厳しき折、ますますご清栄のことと存じます。

寒さの中にもほのかな暖かさを感じる頃です。〇〇様におかれましてはご健勝のことととお喜び申しあげます。

 

そのほか、季語を用いて

表現豊かに挨拶文を作ることができます。

候、というのは季節を表す言葉なので、

季節感を外さなければ失礼には当たりません。

 

まとめ

 

季語は俳句を彩り、

俳句に一本芯を持たせる言葉です。

 

季節感を醸し、目の前にその情景が

思い浮かぶような季語を覚えておくと

俳句が生きます。

 

一月を彩る季語は、年初めの行事のほかにも、

花や気候などたくさんあります。

感じるままに季語を使ってみてはいかがでしょうか。

 

今までよりもより生き生きとした、

一枚の絵画のような句ができるかもしれません。

 

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