百人一首の覚え方を知りたい!テスト対策にはどう覚えたらいいの?!

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学校の授業などで百人一首が取り上げられることが多いですが、テストに出る場合には、単語カードに書き出して、書く、見る、音読する五感を使いながら書いて覚えるのがおすすめです。

 

百人一首は代表的な歌人の和歌を集めた歌集で、1人の歌人につき1首選び、100人分で100首になっています。

 

この100首を覚えることになると、一見多いようにも思えますが、書いて覚えるほかにも、実際のカルタ取り漫画アプリなどを活用すると意外と覚えやすいですよ。

 

百人一首の覚え方の王道?!書くならばどんな書き方がいいのか徹底解説!

 

百人一首の覚え方として王道なのが書いて覚える方法です。

 

最初に、100首を単語カードに書き出してみるのがおすすめです。

 

和歌は「五・七・五・七・七」と、5つの句に分かれています。

 

この前半の「五・七・五」を上の句、後半の2つの句「七・七」を下の句と呼びます。

 

百人一首大会や競技かるたでは、参加者の目の前に並べる取り札には下の句だけが書かれています。

 

詠み手はもちろん上の句から和歌をすべて読むので、上の句を聞いた時点で下の句がわかれば、より早く札を取ることができます。

 

その為、百人一首の和歌は上の句と下の句の2つの部分に分かれていると考えておくと分かりやすいです。

 

単語カードに書く時は、表と裏にそれぞれ上の句、下の句を分けて書きます。

 

こうすると、上の句だけを見て下の句を思い出そうとしたり、書きだして練習したりと、覚える時に使いやすいですよ。

 

下の句を見て上の句を思い出すという反対方向の練習もできるのでおすすめです。

 

もちろん、通常の単語カードとしてペラペラめくって覚える方法にも使えますよ。

 

次に、覚えたい和歌を繰り返して何度も書きます。

できれば毎日続けましょう。

 

何度も繰り返し書くことで記憶に残りやすくなっていきます。

 

書いた和歌を、目で見ることで視覚からも情報が入ってきます。

さらにこの時に声に出して読めば、耳からも情報が入ってきますね。

 

五感に結びつけると、ものを覚えやすいと言われているので、

 

  • 手で書いて、
  • 目で見て、
  • 声に出して読む

 

という作業を繰り返すのが良いですよ。

 

さらに、多少覚えたら、たくさん書くだけではなくアウトプットするように意識するのもポイントです。

 

最初に書いた単語カードを使って、上の句だけ見て下の句を書き出すといった問題形式にして、

アウトプットして書きましょう。

 

何回もアウトプットした情報は記憶に残りやすいですよ。

 

また、テストの形式がわかっているなら、それに合わせた覚え方がおすすめです。

 

百人一首大会などのカルタ形式で覚えているかを評価する場合や、上の句と下の句の

候補の中から、正解を選んで結びつける形式のテストであれば、決まり字で覚えるのが近道ですよ。

 

決まり字というのは、和歌を詠んだ時に、そこまで読めば、それがどの歌か判別できる字のことです。

 

例えば、百人一首の中で「む」から始まる歌は何首あると思いますか?

 

実は村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に霧たちのぼる 秋の夕ぐれの1首だけなのです。

 

つまり、百人一首大会で上の句を「む」から読み始めたら、下の句がわかるので、一文字読んだ時点で取り札を探して取ることができます。

 

これを知っているだけで、カルタ形式では断然有利になりますね。

 

上の句と下の句の結びつけ問題の場合も、上の句を全部覚えなくても、「む」から始まっていたら

「霧たちのぼる」の下の句を探せばよいという訳です。

 

この場合の「む」が決まり字になりますが、1文字でどの歌か特定できる歌は100首中7首あります。

 

決まり字が「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」と覚えましょう。

 

上の句が「む」なら、下の句の「き」を探します。

 

これだけ覚えれば、最も覚える量が少なくて済みますよ。

和歌の全体もあわせてご紹介していきます。

 

上の句村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に
下の句霧立ちのぼる 秋の夕暮れ

 

上の句が「す」なら、下の句の「ゆめ」を探します。

住の江の 岸による波 よるさへや

夢の通ひ路 人目よくらむ

 

上の句が「め」なら、下の句の「くもか」を探します。

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に

雲がくれにし 夜半の月かな

 

上の句が「ふ」なら、下の句の「むべ」を探します。

吹くからに 秋の草木の しをるれば

むべ山風を 嵐といふらむ

 

上の句が「さ」なら、下の句の「いづこ」を探します。

さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば

いづこも同じ 秋の夕暮れ

 

上の句が「ほ」なら、下の句の「ただ」を探します。

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば

ただ有明の 月ぞ残れる

 

上の句が「せ」なら、下の句の「われ」を探します。

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の

われても末に あはむとぞ思ふ

 

決まり字が少ないものから順番に、覚えていくと効率的ですね。

 

また、決まり字を語呂合わせにするとさらに覚えやすくなりますよ。

 

例えば、「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける」なら「傘が 白い」という語呂で覚えるのが簡単ですね。

 

ただ、この覚え方では全文を覚えることができなかったり、和歌の意味を理解できていなかったりする場合が多いです。

 

本来は意味を理解しつつ覚える方が百人一首を楽しめるのですが、テストが迫っていて、カルタ形式や結びつけ問題なら決まり字で覚えてしまうのが早いですね。

 

こういったカルタ形式などではなく、和歌全体の穴埋め形式や、内容を問われるような問題の場合には、決まり字だけでは対応できません。

 

和歌を丸暗記するとなると、意味が分からないままでは暗号と同じで、覚えるのはとても大変です。

 

和歌の意味をしっかり理解し、状況をイメージできるようになれば、和歌全体を覚えやすくなります。

 

それぞれの和歌と現代語訳を照らし合わせて、覚えていく必要がありますね。

 

決まり字で語呂合わせだけ覚えるよりも時間はかかりますが、和歌の意味を理解することで、トータルの理解度はかなり高くなります。古文の知識にもなりますよ。

 

百人一首の覚え方は他にもある!テスト対策に使える覚え方をご紹介!

 

カルタ取りで遊ぶ

 

他の覚え方として、実際にカルタ取りで遊んで覚えていくという方法があります。

 

実戦形式で楽しみながら覚えることができますね。

 

Youtubeなどで読み上げてくれる動画があるので、一人でも遊ぶことができますよ。

 

漫画の解説本

 

漫画で解説してくれるものを使えば、イラストをみてイメージを掴みやすいですよ。

 

和歌の意味や内容を問われるテストにも役立ちます。

 

文字ばかりの解説本や教科書は苦手という人でも、漫画ならとっつきやすいというのもメリットですね。

 

競技かるたを題材にした人気コミック「ちはやふる」を読んだことがある人は多いと思いますが、「ちはやふる」の公式和歌ガイドブックもおすすめですよ。

 

アプリ

 

百人一首の暗記用のアプリもリリースされています。

 

決まり字を確認できたり、読み上げてくれたり、便利な機能がついているものがありますよ。

 

また、和歌では歴史的仮名遣いが使われているので、「けふ」を「きょう」と読むなど、読み方が現代文とは違うことがあります。

 

また、「ゐ」や「ゑ」など現在では使われていない文字も使われていますね。

 

古文の知識がなく、読み方がわからないと覚えるのがとても難しくなってしまいます。

そのため、振り仮名がついていて読み方がわかるアプリがおすすめです。

 

まとめ

 

100首全部を覚えると思うとかなりの時間と労力がかかりそうですが、決まり字だけ覚えることにすれば、暗記する量をぐっと抑えることができますね。

 

また、「ちはやふる」などで競技かるたに注目が集まっている影響もあって、漫画などでわかりやすく解説されている本もたくさん出ています。

 

テストまで時間がないなら効率的に書いて覚えるのが良いですが、できれば和歌の意味や背景も理解するとより百人一首を楽しめますよ。

 

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