梅の花言葉、知ってる?雑談に役立つ花言葉とその由来をお話しします

花・植物
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春の訪れを告げる梅の花。

とは名ばかりのまだ寒い時期、

梅の花が咲き始めると日差しが

緩やかに暖かく感じるようになりますね。

 

梅は

「花よし、香り良し、果実よし」

と三拍子揃った果樹です。

 

バラ科の梅の花は可憐で美しく、

「花見」というと梅の花を見ること

とされていた時代もありました。

 

時代が下がっても、

梅の花見は廃れることなく

各地の公園では時期になると

梅の花を愛でる人たちで埋め尽くされます。

 

古くから愛されていた梅の花、

その花言葉はご存知ですか?

 

梅の花は人々の暮らしに

寄り添って咲いていた花なので

その花言葉は逸話によるものがあります。

 

梅の花言葉は

「高潔」「忠実」「忍耐」、

色によって「気品」

「厳しい美しさ」「艶やか」があります。

 

「厳しい美しさ」「艶やか」は、

冷たいいまだ冬のように冷たい空気の中、

凛と艶やかに咲く様子が思い描く花言葉です。

 

寒さの中で、

艶やかな赤やピンクを

誇らしげに咲かせる梅には

気品も感じられ、また、

季節外れの雪の中で咲く花には

高潔で忍耐強い印象を持ちますね。

 

そして、忠実はある伝説が元になって

付けられた花言葉です。

 

梅を愛した学問の神様、

菅原道真に由来する梅の伝説が

元になっています。

 

知らなかった!?梅の花言葉は何種類もある!由来も学んで雑談に生かそう!

 

梅の花言葉の由来となった伝説が

「飛梅伝説」です。

 

菅原道真といえば

幼い頃から文才に秀で

数々の要職を歴任しつつも、

醍醐天皇により左遷。

 

太宰府で恨み辛みを持ちながら死去し、

その後さまざまな祟りをなし、

それを鎮めるために復権、

神格された、という有名な方ですね。

 

現在でも学問の神様としてとても有名です。

 

この菅原道真が、京の都から

九州太宰府に左遷により移り住むときに

庭に植え愛でていた梅、松、桜の木に

別れを伝えました。

 

道真は梅の花が好きで

とりわけ梅の花を愛していました。

 

この時梅の花に

「東風吹かば 匂いをこせよ 梅の花

主なしとて 春な忘れそ」

という和歌を詠み、別れを惜しみます。

 

道真が去った後、

桜の木は嘆き悲しんで

その身を枯らし朽ちました。

 

松の木は道真を追って

空を飛びましたが、途中で力つき、

摂津国に降りました。

 

しかし、梅の木だけは

道真を追って空を飛び続け、

道真が封じられた太宰府に降り立ち

その地に根を下ろした、と伝えられています。

 

現在でも太宰府天満宮には

梅の木が神木として祀られていますよ。

 

その後、道真は飛んできた梅の話、

枯れてしまった桜の話を聞いて、

「松はつれないやつだな」

という意味の短歌を詠みました。

 

そのことを知った松は梅の後を追い、

太宰府まで飛んできた、という

おまけまでついています。

 

松も太宰府では

「老松(追い松)」と呼ばれ、

神木として祀られています。

 

梅の花の「忠実」には、

忠実にも道真を慕って遠い距離を

渡ってきた梅に由来するんですね。

 

また、色によっても梅の花言葉は変わり、

白梅の花言葉は「気品」、

清少納言が愛したと言われる

紅梅は「艶やかさ」。

 

清少納言はその著書「枕草子」で

「木の花は こきもうすしきも 紅梅」

という句を残しています。

 

ピンクの梅は

「清らかさ」が花言葉です。

 

西洋では「約束を守る」「美と長寿」

「忠実」が花言葉とされています。

 

梅というと「3番目」という

印象が強くはないでしょうか?

 

これは「松竹梅」からきているイメージですが、

これは順位を表しているものではありません。

「おめでたいもの三つ」で、

松、竹、梅の順に浸透していった結果です。

 

不老不死を表すおめでたい松。

真っ直ぐとすっきり伸びる縁起の良い竹、

厳しい寒さでの凛と花を咲かせる、

新春を彩るおめでたい花、梅。

 

どれもおめでたい、

縁起の良いものを表すものであり、

そこに優劣はありません。

 

梅の花言葉やその由来を学んだら見て楽しもう!梅の見頃・東京と大阪ではこの頃!

 

梅の花言葉は不思議な伝説を

元にしたものもありました。

空飛ぶ梅の木、なんだか

ラピュタの空飛ぶ城を思い出しますね。

 

梅にウグイス、

と春の代名詞のような梅ですが、

花の最盛期は2月とまだ冬の空気が

あたりを満たしている頃です。

 

1月中旬に沖縄で咲き始め、

2月には関東地方や近畿地方に

梅の花が咲きます。

 

都内では学問の神様で有名な

湯島天満宮の「梅祭り」が

2月上旬から開催されます。

 

梅の豊かな香りと

美しい花を愛でるために

多くの人が訪れます。

 

新宿御苑も梅の花の

咲き乱れる外せないスポットです。

2月中旬に見頃を迎え

紅白の梅の花が都内で楽しめます。

 

文京区にある六儀園も

2月中旬から梅の花を楽しめます。

梅だけではなく

花を豊かにたらすアセビや、

瑞々しい緑の中に咲く真っ赤な肉厚な椿も

共に楽しめるスポットです。

 

大阪にも梅を鑑賞できる

スポットは多くあります。

 

大阪城二の丸東側に植えられた

梅の木はおよそ1270本。

二月上旬に見頃を迎え、お城を彩ます。

 

学問の神様、大阪天満宮も

道真の愛した梅が植えられており、

梅の見頃である2月上旬には

「てんま天神梅祭り」が開催され、

観梅スポットとして有名です。

 

そのほかにも、

太陽の塔でおなじみの万博記念公園や

大阪堺市にある荒山公園など

梅の花を楽しめるスポットが数多くありますよ。

 

まとめ

 

世界の花言葉の「約束を守る」は

梅の花が、どんな厳しい寒さの中でも

咲き、春を告げることから、

律儀な印象を与えたようです。

 

和名は梅ですが

「春告草」

「香散見草(かざみくさ」

なんて素敵な別名もあります。

 

早春の花、春の訪れを告げる花として

梅は古くから愛されてきました。

ぜひ、今年は桜だけではなく、

梅の花も愛でに行ってみてくださいね。

 

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