そんなに怖い?不気味?椿の花言葉には知られざる裏の花言葉がある?

花・植物
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冬の花の代表、椿は日本原産の

日本を代表する花の一つです。

 

冬の寒い気温の中、咲く

真っ赤な花と瑞々しい緑は、

色が少なくなった冬の外の風景に

彩を添えてくれます。

 

椿といえば、

武家の家には飾らなかった

という伝承がありますよね。

 

花の盛りが終わって、

ポトリと花が落ちる様子が

首が落ちるようで不吉だから、

というのが理由です。

 

しかし、これはどうやら「嘘」のようで、

幕末から明治のはじめに作られてた

流言だったようです。

 

幕末、明治の始めと江戸には薩長の

政府高官が大手をふるっていました。

それを面白くないのは昔から

そこに住んでいる江戸っ子だち。

 

薩長では椿好きの人が多いので、

「椿は首が落ちるようで縁具が悪い」

という嘘を吹聴したのだとか。

 

そのほかにも、

武家で植えられていた椿が

庶民の間でも流行り始め、

それを止めようとした

武家の流した流言だとか

いろいろな説がありますが、

「椿は不吉」はとんだ誹謗中傷です。

 

そんな椿の花言葉は

「控えめな素晴らしさ」

「気取らない優美さ」。

 

冬に凛と咲く椿にぴったりな

花言葉が付けられています。

 

でも、椿には裏の顔がある・・・?

椿の裏の花言葉と、その由来をご紹介します。

 

椿の花言葉には裏があった!言葉だけ聞いたら怖いその花言葉の由来とは?

 

椿の裏花言葉は、「犯罪を犯す女」。

 

表側の椿の花言葉との

ギャップが凄まじいですね。

 

控えめな素晴らしさ、

気取らない優美さ

ときてからの犯罪を犯す女。

インパクトが激しすぎます。

 

この裏花言葉の由来は

オペラにもなった小説「椿姫」。

 

「あれ?椿姫ってそんな話だっけ?」

と思う方も多いですよね。

 

椿姫には

犯罪に手を染める女性は出てこない、

どちらかというと愛する人のために

身を引く系の悲恋のお話です。

 

しかし、椿姫のオペラの原題は

「道を踏み外した女」。

 

まさに花言葉と同じような意味の

タイトルですね。

原作小説は「椿姫」なのに、

どうしてこうなったと思わなくもないですね。

 

椿姫のあらすじ

絶世の美女で娼婦のマグリットは、

社交界でいつでも椿の花を

胸元に飾っていました。

 

そんな彼女のあだ名は「椿姫」。

娼婦であることを恥とせず、

誇り高く生きている美しい女性です。

 

マグリットは肺の病気を患っており、

病気のせいで衰えた美貌を隠すために

椿の花を胸に飾っていたのでした。

 

そんなマグリットの前に

若く純粋な青年、アルマンが現れます。

 

すぐにマグリットに夢中になった

アルマンはマグリットに

真っ直ぐな言葉で求愛しました。

 

最初は戸惑っていたマグリットも、

素直で純粋で、真っ直ぐなマルマンの

心にひかれ二人は晴れて恋人同士。

 

マグリットは

豊かで贅沢な娼婦の暮らしから、

慎しくも愛する人との生活を選びました。

 

しかし、娼婦との結婚を

アルマンの父は許しません。

密かにマグリットに会い、

息子と別れてくれと懇願したのです。

 

マグリットは悩みました。

愛する人と一緒にいたい、しかし、

肉親からも祝福されない関係で

アルマンは幸せに慣れるのか?

 

深く深くアルマンを愛していた

マグリットはアルマンと別れる

決意をしました。

 

自分は娼婦。どうしたって

みんなには認めてはもらえない。

マグリットは自分の心を欺き、

嘘の言葉を並べてアルマンと別れました。

 

アルマンはそんなマグリットの心中を

まったく考えずに、マグリットを憎み、

マグリットの目の前で新しい恋人と

イチャイチャと過ごします。

 

マグリットは

それを気丈に見つめていました。

マグリットの肺の病は進行し、

もう余命何もなかったのです。

 

そしてアルマンの元に

マグリットが亡くなったという

一方が届きました。

 

アルマンは、

かつて二人で住んだ家を訪れ、

マグリットの日記を見つけました。

 

そこに書かれていたのは

疑いようがないマグリットの本心でした。

 

恋人を騙すことで

幸せへの「道を踏み外した女」となり、

それから

「犯罪(恋人を騙す悪いこと)を犯す女」

という花言葉になったのでしょうね。

 

怖い、というよりも

「悲しい」という感情の方が

刺激される花言葉の由来です。

 

椿の花言葉、裏の花言葉にとらわれる必要はなし?他の花言葉もおさらいしよう!

 

そんな怖い花言葉を持つ椿を

手にするのは怖い

なんて思わないでください!

 

由来でも話した通り、

椿の裏の花言葉は

小説にインスパイアされたものです。

 

 

椿の花を贈ってはいけないのは、

病気の方に対してのみ。

 

「邪悪なものを払う力がある」

と信じられてきた椿は

贈り物として良い花ですよ。

 

椿の花言葉は、椿全般では

「控えめな優しさ」「誇り」

「美徳」「憧れの恋」「賞賛」

「尊敬」「女性らしさ」です。

 

冬の寒い時期に咲く椿の印象に

ぴったりな花言葉が並びますね。

 

色によっても花言葉は変わり、

赤い椿は「謙虚な美徳」

「控えめな素晴らしさ」

「気取らない優美さ」です。

 

赤い色は目を引きますが、

バラのようなパッと目を引き

周りの注目を集めるような

華やかさではなく、

そこにそっと佇んで、

静かに微笑んでいるような

印象を椿からは受けます。

 

白い椿の花言葉は

「完全なる美しさ」

「至上の愛らしさ」

「冷ややかな愛」「誇り」。

 

白は誇り高い印象を持ちます。

英語では崇拝という花言葉もあります。

 

白い椿は色のない時期に

凛と咲く立ち振る舞いが

とても美しく感じることで、

このような花言葉が付けられたのでしょう。

 

ピンクの花言葉が「控えめな美」

「控えめな愛」「慎み深い」

そして、西洋花言葉では「憧れ」。

 

赤よりも派手な印象ですが、

椿のピンク色は桜貝を思わせる

清楚で物静かな色合いのものが多いため、

控えめな印象を持つのでしょう。

 

黄色の椿の花言葉は「控えめな愛情」

「理想の愛」「謙虚さ」、

黒い椿は「気取らない優雅さ」です。

 

どの椿も控えめだったり謙虚だったり、

外見の美しさよりも内面の美しさを

褒めるような花言葉が多いですね。

 

まとめ

 

冬に凛と咲く椿の花。

冬でも瑞々しい緑を湛えているいるため

「不屈の生命力を持つ」花とされ、

縁起が良いものと喜ばれていました。

 

また、長寿を祝う木とされ、

101歳と120歳の慶寿は「椿寿」と言われます。

 

古事記の時代から

椿は魔除の力を持つとされていました。

 

裏の怖い花言葉に惑わされずに、

内面をみて椿の花を飾ってください!

 

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