6月の誕生石、真珠。
まさに一生物のジュエリーとして、
幅広い年代で愛されている宝石です。
真珠は貝の体内で生成される
バイオミネラル(生体鉱物)
と呼ばれる宝石。
成分は、貝の外側を覆う貝殻と同じ。
真珠は古くから
装飾品として使われていました。
日本では縄文時代の遺跡からも
穴が開いた真珠が出土してます
紀元前のエジプトでは、
絶世の美女と呼ばれるクレオパトラが
美容目的で真珠を酢に溶かし飲んでいた
という話が伝わっています。
クレオパトラと真珠には
こんな逸話も残っています。
ローマの軍人アントニウスに
「贅を尽くした宴会をご覧いたしましょう」
と賭けを持ちかけたクレオパトラ。
クレオパトラが開いた宴は、
いつもと変わらぬものでした。
アントニウスが「こんなものか」と嘲笑うと、
クレオパトラは、自身の耳飾りを手に取りました。
それは、世界最大の天然真珠の耳飾り。
クレオパトラは一切の躊躇もなく、
それをワインビネガーに溶かして飲み干しました。
もちろん、賭けはクレオパトラの勝ち。
そして、アントニウスは
クレオパトラの美しさ、知力、そして、
駆け引き能力や潔さに感服し、
瞬く間に魅了されたと伝えられています。
また、1570年代のイギリスでも
真珠を酢に溶かして飲み干し、
財力を示した逸話が残されています。
イギリスの大金持ちである
サー・トマス・グレンシャムが、
ロンドンに商人のための大きな建物を立てた際、
イギリス女王を開場の宴に呼び、
真珠を砕いて入れたぶどう酒を
「女王の健康を祝し」
飲み干したという話が伝わっています。
天然ものしかなかった頃、
真珠はとても貴重で高価なものでした。
採れる量が少なく、
長い時間がたっても変色しない美しい宝石は
世界中の国の人々を魅了していたのです。
養殖真珠が台頭してきてからは、
真珠はそれほど高価なものではなくなりました。
普段の装いに、ちょっとしたお出かけに
そして、フォーマルな場面にと
真珠はマルチに活躍してくれます。
また、パールは
カラーバリエーションも豊富で使いやすい。
輝く光沢を放つ白や淡く可憐なピンク、
重厚感あふれる黒、またゴールド、
シルバーや虹色に輝くものなど
貝の種類や産地によっても色や形が変わります。
真珠は女性への贈り物として最適な宝石です。
幸運をもたらすアイテムとして、
そして女性の魅力を彩るものとして
真珠の石言葉とともに贈りましょう。
真珠が誕生石として持つ意味はこれ!深く知れば誕生日の贈り物に使える?
真珠は6月の誕生石です。
誕生石としての石言葉は
「健康」「長寿」「富」。
真珠は身につけることで
危険から身を守ってくれる力があると
信じられています。
誕生日の贈り物として、
贈るときには「健康」や「身を守るお守り」
として贈るといいですね。
真珠は古来から女性のお守りの役目も
になってました。
生き物が作り出すその宝石は、
生命力を具現化したものです。
さらに天然のパールは
太陽の光を受けると虹色に輝きます。
「七色に輝くもの」は幸運の象徴ともされ
また七福神を連想させることから
「縁起の良いもの」とされてます。
真珠をネックレスにして贈ることで、
長寿を意味する「長いもの」も連想させます。
真珠が手に入れにくかった時代の名残から
「富」を象徴するものでもあります。
また、悪いものから守ってくれる、
パワーストーンとしての力も信じられています。
デザインを選ばれた普段使いでも、
フォーマルでも付けられる真珠は
相手の幸せを願って贈る素晴らしプレゼントです。
真珠のプレゼントは意味深すぎ?!贈る前に知っておきたい真珠の持つ意味
真珠は、現在では普段使いもできるほど
身近になりました。
しかし、今でもやはり真珠は
「高価なもの」「特別なもの」
という考え方は、私たちの中にありますね。
そのため、恋人に真珠を贈る時には
恋人との関係性を深く考えなければいけません。
出会ったばかりなのに、
高価なプレゼントをもらったら嬉しい
と思う反面、若干、引きませんか?
贈られた方も経済感覚の違いを感じて、
お付き合いが不安になるかもしれません。
長く付き合っていく中で大切な節目に贈る。
これからも一緒にいたい気持ちをのせて贈る。
そんな、「大切に思うきもち」
「大切な決断を伝える時」に
真珠を贈るのがふさわしいでしょう。
真珠の石言葉は、その他にもあります。
「無垢」「純潔」「円満」「完成」です。
真珠は愛情の象徴です。
母から娘へ愛情を込めて。
娘から母へ感謝の気持ちを込めて。
大切な人への愛情を示すために。
「これからも一緒にいようね」
という気持ちを込めて大切な人へ。
真珠は「愛情」を示すための贈り物です。
もし、恋人に贈る際には
指輪は避けた方が無難。
プロポーズなら指輪が最適ですが、
そんな気持ちもないのに贈るのは、
勘違いの原因になりますよね。
真珠のジュエリーを贈る際には、
指輪は避けて、ネックレスやブレスレット
イヤリングやピアスなどが最適です。
ネックレスには
「相手の無事を願う」
「幸せを願う」という
お守りの意味があった時代もありました。
今では「2人の絆を深めたい」という意
味が込められます。
普段使いできるようなデザインを選べば、
仕舞い込むことなくいつでも身につけてもらえますね。
まとめ
真珠は古来より多くの人を魅了し、
愛されてきた宝石です。
貝がその身の中で育ててきた真珠は
生命力を感じさせ、
強い守護の力があると信じられています。
結婚30年目を迎えた記念日が「真珠婚」。
真珠は、そのような長い期間
苦楽を共にした妻へ夫が贈る、
特別な贈り物でした。
現在では、養殖が盛んになり、
それほど高価な物ではなくなりました。
しかし、真珠の特別感は変わりありません。
昔ほど、強い思いを込めなくても良いとはいえ、
やはり真珠のプレゼントは深い意味をもちますよね。
三年、五年と時間を共有した恋人にこそ
ふさわしい贈り物でしょう。