桜餅には長命寺タイプと
道明寺タイプがありますが、
関東の人なら餡を皮でくるんと巻いた
長命寺タイプの桜餅が
馴染み深いのではないでしょうか。
長命寺タイプの桜餅の元祖は、
浅草にある「長命寺桜もち」
という甘味処です。
享保2年創業の老舗で、
向島三大和菓子処の一つにも数えられています。
300年以上も前に生まれた
歴史ある桜餅を
一度は食べてみたいですね。
購入するなら、特に
お花見シーズンは購入希望者が殺到し、
予約販売が優先になるので注意しましょう。
店内のイートインスペースも
混雑状況によっては利用できなくなる
可能性があります。
また、
イートインは事前予約もできません。
お花見シーズンに食べるなら、
事前の電話予約が必須です。
長命寺の桜餅、元祖は浅草にあった!元祖桜餅はここに注意して入手しよう!
長命寺の桜餅の元祖は浅草にある
「長命寺桜もち」という甘味処です。
お店の名前の通り、
桜餅だけを取り扱っている専門店です。
元祖ということもあり、
美味しいと評判なので
特にお花見のシーズンの3月、4月には
大人気となり、予約した人への販売が
優先になります。
予約や問い合わせは
電話でのみ可能とされています。
FAXやメール、またはWebサイトからの
予約受付や配送はできないので
注意しましょう。
店内にイートインスペースもありますが、
店内で食べる場合は予約ができません。
ちなみに、席数は20席なので、
もし大人数で利用したいなら
事前にお店に相談しましょう。
また、本格的なお花見のピーク時になると
混雑状況によっては店内でのイートインが
できなくなります。
お花見の時に立ち寄って、
店内で食べて行くという計画は諦めましょう。
お花見シーズンは事前に予約しておいて、
持ち帰りにした方が確実に食べられますね。
それ以外の時期に店内で食べたいなら、
早めに行くのが良さそうです。
お値段は店内で食べる場合は、
煎茶付きで1個350円です。
桜餅と煎茶を一緒に頂くと、
風情があってより美味しく感じますよ。
持ち帰りの場合、ばら売りだと1個220円、
箱詰めは5個入り1,300円から、
篭(かご)詰めは10個入り2,700円から
となっています。
すべて2020年12月時点の税込み価格です。
たくさん買っていって
周囲の人へのお土産にしたいですが、
桜餅はあまり日持ちするものではなく、
当日中に食べるのがベストです。
特に長命寺の桜もちは
保存料などの添加物が一切入っていないので、
時間が経つとその分乾燥してしまい、
味が落ちてしまいます。
出来立てが一番おいしいので、
食べられる量を買って帰り、
早めに頂くのがおすすめです。
どうしても食べきれない場合は、
小分けにラップで包み、冷凍保存しましょう。
多少は味や食感が落ちますが、
常温や冷蔵で保存するよりは良いですよ。
また営業時間は8:30~18:00、
毎週月曜日が定休日となっています。
年末年始は営業時間が変わったり、
それ以外にも変更になったりする
可能性もあるので、
お店のHPに掲載されているカレンダーで
最新の営業予定を確認できますよ。
電車で行く場合、
押上駅のA3出口から出て、
桜橋通りから墨堤通りまで進み、
徒歩約15分のところにあります。
車で行く場合、
駐車場は一応ありますが、
お店の前に3台停められるだけと
あまり広くはないので注意しましょう。
知れば絶対食べたくなる?!長命寺の桜餅、浅草で生まれた歴史と特徴を解説!
長命寺の桜餅が生まれたのは、
今から300年以上も昔の享保2年のこと。
長命寺の門番をしていた山本新六が、
桜の季節になると
落ち葉の掃除に手を焼いていて、
ふと思いついたのが桜餅なのだそうです。
桜の葉を塩漬けにして、餡を薄い皮で包み、
桜の葉で巻いたものを売り出してみたら、
大ヒットしたのだそうです。
この門番の山本新六が、
「長命寺桜もち」の創業者という訳ですね。
当時の書物では、
「長命寺桜もち」で使われた
桜の葉の総数が31樽
という記録が残されているそうです。
1樽に入る桜の葉は約2万5千枚なので、
合計で77万枚以上という計算になります。
当時の長命寺の桜もちには、
1個あたり2枚の桜の葉が使われていた
そうなので、2で割ると
38万個以上の桜餅が売れたことになります。
ネットもSNSもない時代に、1つのお店の
桜餅がこんなに人気になるなんてすごいですね。
しかも、捨てるしかなかった桜の葉を
和菓子に使うという発想は、今考えても斬新です。
そんな歴史ある桜餅を300年以上も
守り続け、今でも桜餅だけを作っている
というのも驚きです。
現在の桜餅は白いもの以外に、
ピンク色のものもよく見かけますが、
「長命寺桜もち」では
昔ながらの着色しない方法で
作っているのだそうです。
その為、ここの元祖桜餅は
白一色なのです。
真っ白の綺麗な桜餅は、
滑らかなモチモチした食感で、
見た目も味もとても上品です。
また、出てきた瞬間に
桜の香りがふんわりと漂い、一気に
気持ちを桜餅にもっていかれてしまいます。
桜の葉を塩漬けにするときに、
葉っぱが発酵してクマリンという
芳香物質が発生するのだそうですよ。
視覚でも嗅覚でも、もちろん
味覚でも楽しめる桜餅ですね。
まとめ
300年以上も前に生まれた
桜餅のお店が続いているというのも
すごいですし、
ずっと桜餅だけを販売している
というのも驚きです。
最近では
様々な商品の専門店ができていますが、
その時だけの流行りとして
終わってしまう場合も多いような気がします。
こんなにも長い歴史があるのは、
ここの桜餅の伝統と美味しさが
証明されているようですね。
桜の時期になったら、
長命寺の桜餅の元祖を
是非食べてみてはいかがでしょうか?