うには一年中いつでも
食べられるような気もしますが、
いつが旬なのか知っていますか?
うにの旬は
地域によっても違っていて、
九州では基本的には
4月上旬から7月中旬がムラサキウニの旬、
9月から10月初旬がアカウニの旬
とされています。
他の地域では、
東北の三陸地方では6月中旬から8月初旬、
青森では4月から6月頃、また、
北陸地方では5月から6月とそれぞれです。
うにの本場とも言える北海道では
基本的には6月から9月中旬頃が旬ですが、
太平洋側の襟裳では1月から3月、
日本海側の小樽では6月から8月など
エリアによってもかなり違いがあります。
うにの旬は地域によってかなり違う?!九州と本州各地の違いをご報告します!
一般的には、
うには6月から8月頃が旬と
言われています。
これは、
うにが秋に産卵するので、
その前の時期が
最も栄養が豊富になり
美味しいとされているからです。
しかし、
日本近海に生息するうには
約140種類もあり、しかも
日本各地の様々な場所で獲れます。
実は、その種類によっても、
獲れる地域によっても
旬の時期は違います。
その為、
旬のうにを食べたいなら、
種類や地域にも
注意する必要があります。
九州では、基本的には
4月上旬から7月中旬がムラサキウニの旬、
9月から10月初旬がアカウニの旬となります。
どちらも一般的に言われる
うにの旬、6月から8月からは
ずれていますね。
しかも、
ムラサキウニとアカウニでは
旬が被ってさえいません。
さらに、九州の中でも
熊本県にある天草地方では
また旬が異なり、
アカウニの旬は早く
6月から9月にやってきます。
また、
ガンガゼウニが10月から2月、
ムラサキウニが4月から5月に
旬を迎えます。
天草ではムラサキウニの漁が
解禁されるのが3月上旬と
九州で最も早く、地元の人たちも
毎年楽しみにしているくらい、
とても美味しいと言われています。
また、アカウニについても
地元九州での消費量が多いせいか、
関東ではほとんど見かけません。
それだけ地元のうにが
美味しいということですね。
同じ九州でも、
種類によって旬になる時期に
かなり違いがありますが、
逆に言えば、
1年のほとんどの時期で、
何かしらのうにが
旬を迎えるとも考えられます。
いつも旬のうにを
獲れたてで味わえるなんて
素敵ですね。
次に、本州各地のうにの旬を
見ていきましょう。
東北地方では
太平洋側か日本海側かで
違いがあり、
リアス式海岸で有名な
三陸地方では、
6月中旬から8月初旬に
キタムラサキウニが旬を迎えます。
これが日本人に最も親しみのある
うにと言われています。
また、北端の青森県では
キタムラサキウニや
エゾバフンウニが
4月から6月頃に旬を迎えます。
こちらは少し早い時期に
旬になるのですね。
また、北陸地方では
基本的にはうにの旬は
5月から6月と言われています。
全体的に早めのようですね。
しかし、福井県の
越前海岸で獲れるバフンウニは、
旬が7月下旬から8月中旬と
ずれ込んでいます。
この越前海岸のバフンウニ漁は、
7月20日に解禁されて、なんと
約2週間で終了してしまいます。
その為、必然的に旬の時期も
限られるという訳ですね。
そして、この短い期間で獲れた
バフンウニを塩漬けにしたものが
越前うにと呼ばれます。
バフンウニは
直径3~4cmの小さめのうにで、
うにの中ではもっとも
味が濃いと言われていますが、
塩漬けにすることでさらに
味が凝縮されて、濃厚になります。
芳醇な磯の香りが漂い、
繊細で濃厚な味わいの越前うには、
このわた、からすみとあわせて
日本三大珍味としても知られていますよ。
次に、
近畿から中国地方あたりの
瀬戸内沿岸では、
山口県でうにの漁獲量が多いです。
ムラサキウニやバフンウニ、
アカウニが獲れて、旬は8月頃です。
瀬戸内で獲れるアカウニは、
口の中で溶けるような食感で、
甘くてうまみがあると言われています。
中でも、山口の北浦で獲れる
北浦うには地元でしか味わえない
希少なうにとして知られています。
北浦うには、透明度の高い
北浦の海で獲れるアカウニで、
小粒で味が濃厚なのが特徴です。
漁獲量も少なく、
県外に出回ることは
ほとんどないのだそうですが、
一度は食べてみたいですね。
うにの旬、やっぱりだいぶ遅くなるもの?うにの本場・北海道の旬はこの頃だった!
うにの本場である北海道では、
基本的には6月から9月中旬頃が
旬と言われています。
北海道では
うにが乱獲されないように、
漁をしてはいけない
禁漁期間が決められています。
エゾバフンウニの場合、
襟裳岬から知床半島までの地域では
禁漁期間が7月から9月頃とされています。
知床半島から宗谷岬、そして
宗谷岬から松前半島までの地域では
禁漁期間が9月から10月頃です。
この禁漁期間は
うにの産卵期にあたるので、産卵前、
つまり禁漁に入る直前の時期に獲れるうにが
最も栄養豊富でおいしいという事になります。
この禁漁期間や、
日本海側か、オホーツク海側か、
太平洋側かという違いもあって、
北海道の中でも場所によって
うにの旬に違いがあります。
太平洋側の
襟裳では1月から3月が旬です。
オホーツク海側の
羅臼では2月から5月、
雄武では4月から6月、
枝幸では5月から7月が旬となります。
日本海側の
礼文島、小樽、積丹古平では
6月から8月に旬を迎えます。
北海道でも幅広い時期に
うにの旬を迎える地域がありますね。
まとめ
地域によって、うにの旬の時期に
かなりの違いがあることがわかります。
現地でおいしいうにを食べたいなら、
その時期にどの地域のうにが
旬を迎えるかにあわせて、
行先を考えてみるのも良さそうですね。