ビジネスでもプライベートでも
文書を書くときには時候の挨拶が
欠かせないですよね。
時候の挨拶は月ごとに異なりますので、
5月だったら五月の挨拶文を
文書を書くときには記入しなくては
いけなくなります。
5月の時候の挨拶をふやしたい
という方のために、ここでは、
ビジネスとカジュアルを合わせて
10種類の例文をご紹介しますね。
あわせて、メールを送る際にも
時候の挨拶が必要なのかについても
ご紹介しておきます。
5月の挨拶文、これだけ覚えればOK?ビジネス用例文6選とカジュアル用例文4選
ビジネス用例文6選
ビジネス文書の書き出しで使用する
5月の時候の挨拶は、時期によって
使用する挨拶が異なります。
例えば、
新緑の候、若葉の候などの
初夏である5月が
若葉の緑がきれいな季節であることを
表しているこの挨拶は、5月中なら
いつでも使用することができます。
5月中使用できる時候の挨拶は、
そのほかにも薫風の候があります。
この~の候という言葉は、
文書の冒頭、拝啓の後に使用する
時候の挨拶となっています。
以下に、新緑の候と薫風の候を用いた
ビジネス文書の例文をご紹介しますね。
例文1
拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、貴社製品をご愛用くださり、誠にありがとうございます。 |
そのほかにも5つ
5月の時候の挨拶を使った
例文をご紹介します。
例文2
拝啓 薫風の候、貴社益々ご清祥のことと拝察いたしております。 平素は、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 |
5月の時候の挨拶は、
上記でご紹介しました
新緑の候などの
5月中使用できるものもあれば、
時期を選んで使用するものもあります。
例えば、
過行く春を惜しむ意味がある
惜春の候や
初夏になったことをあらわす
立夏の候という
5月上旬に使用する
ビジネス用の時候の挨拶もあります。
中でも立夏の候は、上旬でも
5月6日頃限定となっていますので、
ビジネス文書で使用するときには
注意が必要です。
上旬や5月中いつでも使用できる
ビジネス用の時候の挨拶もあれば、
5月の下旬のみに使用する
ビジネス用の時候の挨拶もあります。
例えば、
初夏となり少しずつ
暑さがやってきたことをあらわす
軽暑の候や
多くの木々が若葉で緑色の色づく
季節であることをあらわしている
万緑の候もあります。
ビジネス文書の場合は、
○○の候を
○○のみぎりや○○の折と変えて
書くこともできます。
○○のみぎりや
○○の折も使用すれば
文書が毎回同じような感じになることなく
バラエティに富んだ文章を書くことができます。
それでは、
残りの4種類のビジネス文書で使用する
時候の挨拶を使った例文も
ご紹介しておきますね。
例文3
拝啓 惜春のみぎり、皆様におかれましてはご清栄のこと、心よりお慶び申し上げます。 |
例文4
拝啓 万緑の折、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。 |
例文5
拝啓 軽暑のみぎり、皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。 |
例文6
拝啓 立夏の折、皆様におかれましてはいよいよご清祥のことと存じ上げます。 |
カジュアル用例文4選
ビジネス文書を書くときに使用する
時候の挨拶は文語調ですが、
カジュアルなプライベート用の
文書を書くときに使う時候の挨拶は
交互調になります。
交互調でありながらも、
初夏である
5月の季節感をあらわすのが
カジュアルな時候の挨拶です。
カジュアルな時候の挨拶は主に
プライベートで使用するものですが、
親しみを込めてビジネスでも
使用する場合もあります。
それでは、
カジュアルな時候の挨拶を使用した
例文を4種類ご紹介しますね。
例文1
若葉の緑も色濃く、美しくなる季節になりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。 |
例文2
八十八夜も過ぎ、季節は初夏となりました。 |
例文3
青葉の色鮮やかな季節を迎え、皆様、ますますご健勝のことと存じ上げます。 |
例文4
さわやかな風が吹きわたる青葉のきれいな季節となりました。 |
5月に発信するメールにも挨拶は必要?メールに使う挨拶は紙ベースと変わらない?
ビジネス文書やカジュアルな文書でも
5月なら5月の時候の挨拶を
書き添える必要がありますが、
メールの場合はどうなのでしょうか?
気になりますね。
実は、電子メールのマナーにおいては、
拝啓や敬具などの頭語や結語はもとより、
こちらでご紹介しました
時候の挨拶も省略するのが
一般的なマナーとなっています。
まず、○○様とあて名を書いた後、
自分の氏名と自己紹介を記入し、
すぐに要件を書いていくのが
正しいマナーとなっています。
まとめ
郵便や宅急便で送付する
ビジネス文書を作成するときや、
カジュアルで
プライベートな手紙を送るときは
5月なら5月の時候の挨拶を
書いたほうがよいのですが、
メールを送信する際は、
時候の挨拶は
省くのが正しいマナーなので
うっかり書いたりしないように
気をつけましょうね。
時候の挨拶は、○○の候の他にも
○○のみぎりや○○の折などと
書き換えられますので、
文書が単調にならないように、
時々変化させて
文書を書くことをおすすめします。