手紙や文書を書く時に、
終盤に来て、結びの言葉に
なんと書いたら良いかわからなく
なってしまう事もあります。
そんな時は、
初夏の季節を感じられる天候や
自然の話題を取り入れましょう。
文頭の表現と雰囲気を揃えたり、
内容がかぶらないように
注意したりするのも大切です。
代表的な文例をご紹介しますので、
参考にしてみてくださいね。
初夏の挨拶の結びはこれで大丈夫!?代表的な文例10選をチェックしよう!
「初夏の風も爽やかな頃、
心穏やかにお過ごしください。」
「爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますの
ご健勝を心よりお祈り申し上げます。」
「吹く風も夏めいてきました。
心身共に晴れやかにお過ごしください。」
挨拶の結びの言葉として、
相手の健康や繁栄、活躍を
祈る言葉は定番です。
それに初夏の季節を感じられる
表現を付け加えましょう。
「皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。」
といったような文言は、
ビジネス関係の文書など
かしこまった挨拶でよく使われます。
「雨に向かう折から、体調には十分ご留意ください。」
梅雨について触れるのも
季節感がありますね。
初夏の季節をあらわす表現には、
天候に関連するものが多いです。
この時期は
梅雨になって雨が増えたり、
夏に向けて気温が上がってきたり、
天候の移り変わりが激しいのが
特徴的ですね。
それを結びに取り入れれば、
季節を感じられる挨拶になります。
「季節の変わり目に、体調を崩されませんよう
願っています。」
「夏へと向かう季節の変わり目ですので、
お体には十分お気をつけください。」
「時候不順の折、どうかご自愛専一に、
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」
初夏は春から夏に
移り変わるタイミングで、
季節の変わり目は体調を崩しやすい
と言われていますね。
それに合わせて、
相手の体調を気遣う言葉を
入れるとスマートです。
「時候不順の折」というのは、
気候や天候が不安定な季節
という意味です。
「時候」は四季折々の天候、
「不順」は順調でないという意味で、
順調ではない天気や
予想がしにくい天気である
ことを表しています。
「~の折」というのは
時や場所、状況を表して、
季節を指す言葉。
その為、全体で気候や天候が
不安定な季節を表し、
この言い回しは梅雨に入る
6月頃の手紙の挨拶などで
よく使われます。
「軽暑のみぎり、どうかご自愛専一に、
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」
「暑い季節に向かいます。
健康にはくれぐれもご留意ください。」
暑くなってきて、
夏に近づいている様子を
伝えるのも良く使われる表現です。
ただし、あなたと相手の所在地の
気候が違う場合もあるので、
相手が読むときに感じている
季節感とずれが無いように
注意しましょう。
例えば、あなたのいる地域で
気温が上がってきていても、
相手の住む地域がまだ
あまり暑くなっていなければ、
あなたと相手では
感じている季節感が違いますね。
相手の季節感にあわせて
挨拶を考えるのが良いですよ。
・「朝露に光る薔薇の花が、華やかに咲き誇っています。
是非一度お出かけください。」
薔薇は一般的に、5月から
6月頃に開花時期を迎えます。
それを挨拶の中で伝えれば、
薔薇の華やかな雰囲気も伝わります。
初夏の挨拶、結びは文頭とセットにしないと不釣り合い?どう組み合わせたらいい?
挨拶の結びは、文頭の書き方と
セットにする必要があります。
結びの言葉に改まった結びと、
親しい人に向けたカジュアルな
結びがあるのと同じで、
文頭の言葉にも改まったものと
カジュアルなものがあります。
文頭の挨拶には、漢語調のものと
口語調のものがあります。
漢語調の挨拶は、
ビジネスシーンでよく使われ、
改まった言い回しになります。
「~の候」という形式で、
~の部分に季節を表す言葉が入ります。
例えば「夏至の候」なら、
昼が最も長くなり、ここから
本格的な夏の到来の区切りとなる
夏至の頃をあらわします。
一方、口語調のものには
下記のようなものがあります。
「夏を思わせるような強い日差しの日が続きますが、
お障りなくお過ごしでしょうか」
「藤の花が見ごろですね。
今年はもう見に行かれましたか」
季節感を出しつつ、
相手の健康を気遣ったり、
最近感じた季節を感じられる
出来事を添えたりします。
漢語調の挨拶よりも柔らかい印象で、
親しい人へ宛てる場合や、
ビジネス関連でも親しみやすい
雰囲気を出したい場合に最適ですね。
これらの文頭の挨拶の雰囲気と、
結びの言葉の雰囲気が違っていると、
チグハグな印象を与えてしまいます。
漢語調で始めたら、
結びもきっちりした表現を、
柔らかい口語調で始めたら、
結びも柔らかい表現を選ぶのが
ポイントです。
また、
挨拶の文頭と結びの言葉では、
どちらも季節を感じられる
内容を取り入れたり、
相手の健康や繁栄を思う
表現を使ったりします。
それらの内容が似通っていたり、
かぶっていたりすると
ちょっとおかしいですね。
結びの言葉は、文頭の内容と
かぶらないように選びましょう。
特に文章をじっくり考えて作っていると、
全体の流れを見失ってしまったり、
結びに辿り着いた頃には
文頭に書いた内容を忘れて
しまっていたりする場合もあります。
そんな時には、
文頭と結びの言葉の雰囲気が
違ってしまったり、
内容がかぶってしまったりする
ミスも起きやすいので注意しましょう。
まとめ
初夏は梅雨に入って
天候が崩れやすかったり、
夏に向けて暑くなってきたり、
天候の変化が大きいので、それを
挨拶にうまく取り入れたいですね。
また、薔薇や藤の花などの
自然の変化に触れても、
素敵な文章になります。
何と書いて結ぶか迷ってしまったら、
今回ご紹介した代表的な文例を
使ってみてください。