兜の意味は武将ごとに違う?うちの子に適した意味を持つのは誰の兜?

日本の風習・行事
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こどもの日になると、健やかに

育ってほしいと願って

男の子に兜飾りを贈るのが

一般的ですが、

さらに、将来どんな人物に

なってほしいかを考えながら、

兜を選んでみてはいかがでしょうか?

 

それには、名立たる武将が

身につけていたデザインの

兜を選ぶのがおすすめです。

 

武将によって兜の意味が異なり、

カリスマ性のある人になって

ほしいなら伊達政宗の兜、

素直で周囲から愛される子に

育ってほしいなら真田幸村など、

それぞれに意味が込められています。

 

 

兜の意味は武将ごとに違っていた!7人の名武将の兜の意味を比較しよう!

 

1人目:伊達政宗

 

戦国武将の中でも

人気が高い中の一人が伊達政宗です。

 

もちろん兜も人気で、

三日月型の鍬形が特徴的です。

 

誰のものかピンとこなくても、

この三日月型の飾りを

見たことがあるという人は多いはず。

 

伊達政宗は片目に眼帯をして、

独眼竜と呼ばれていたことでも

知られています。

 

おしゃれで素敵な男性を指す

「伊達男」という言葉がありますが、

これは伊達政宗からできたそうで、

それだけかっこいい男性として

認識されていたということですね。

 

また、伊達政宗は

パフォーマンス上手で、相手や場面に

合わせて自分をうまく売り込み、

趣味も幅広く多才で、

気遣いができて面倒見も良い、

カリスマ的な人気のある人物だったそうです。

 

こうした楽しんで生きているような

伊達政宗の良いところを持った

子に育ってほしいという場合に、

政宗の兜がぴったりでしょう。

 

 

2人目:真田幸村

 

真田幸村はドラマ『真⽥丸』などで

注目の人気武将です。

 

兜は「鹿の角」の鍬形と、

「六文銭」の前立てが特徴です。

 

鹿は険しい山の中を

駆けることができるので、

神秘的な神の使いと考えられて

大切にされていました。

 

また、前立てに六文銭を選んだのは、

戦いや死への覚悟を表す為と

言われています。

 

六文銭は死後に三途の川を

渡る時の渡し賃として、

棺に六銭を入れる習慣からできたもの。

 

死を覚悟して戦うという

意思表明の意味があるようです。

 

そんな幸村は、言葉は少ないながらも

穏やかで忍耐強く、

寛大な心の持ち主として

農民を含め周囲から愛されたそうです。

 

同じように

素直で周囲から愛される子に

育ってほしいと考える方におすすめです。

 

 

3人目:上杉謙信

 

大きな戦で負けたことがなく、

最強と名高い戦国武将が上杉謙信です。

 

その圧倒的な強さや

天才肌なところから人気が高く、

兜には日輪と三日月の鍬形がついています。

 

上杉謙信は仏教への信仰心があつく、

妙見信仰の影響で太陽と月をあらわす

日輪と三日月を選んだと考えられています。

 

独自の価値観を持ち、ストイックで

信念をまげない性格だったそうです。

 

公平で義理堅く、頼りがいがあって、

敵味方問わず大勢から

信頼されていたと言われています。

 

自分の考えに正直で

まっすぐな誠実さを持った子に

育ってほしいなら、

上杉謙信の兜がぴったりです。

 

 

4人目:織田信長

 

本能寺の変などで有名な、

言わずと知れた戦国武将ですね。

 

信長の兜の特徴は、

「木瓜紋」と「御簾」です。

 

木瓜紋は地上の鳥の巣を表現した紋で、

卵が孵るように子孫が繁栄する

という意味があります。

 

御簾は貴人が使っていたすだれを指し、

神の加護があるとされています。

 

また信長は、理解力や判断力に優れ、

柔軟な発想で新しいことにも

挑戦していく人物だったと言われています。

 

そんなリーダーシップのある人に

育ってほしいという願いを込めて、

信長デザインの兜を贈るのも素敵ですね。

 

 

5人目:徳川家康

 

日本人なら小学生でも知っている、

おそらく知名度No.1の武将が

徳川家康でしょう。

 

家康の兜は大黒天の頭巾を

モチーフにした頭巾が使われています。

 

これは、家康が夢で大黒様を見て、

縁起が良いと

わざわざ作らせたのだそうですよ。

 

また、前立ては

シダの葉をモチーフにしたギザギザの形。

 

シダは漢字で書くと「歯朶」で、

「歯」が年齢、「朶」が枝をあらわし、

長寿と子孫繁栄を願ったものです。

 

徳川300年の歴史の

基礎を作った人物なので、

成功してほしい、出世してほしい

という願いを込めて、

家康の兜を選ぶ人もいるようです。

 

また、子孫繁栄の意味から

たくましい子に育つように、

天下を取ったことから

最後までやり通す子に育つように、

という願いも多いそうです。

 

 

6人目:直江兼続

 

「義」を重んじ

「愛」に⽣きたと言われる武将、

直江兼続。

 

大きく「愛」の字がついた兜は

インパクトがありますね。

 

この「愛」はLOVEの愛ではなく、

愛宕信仰からきているのだとか、

信仰していた軍神の愛染明王から

取ったのだとか言われています。

 

知性や教養があった

直江兼続のようになってほしい、

また、「愛」のイメージから

愛を大切にする

心優しい子に育ってほしい、

という親御さんに良いでしょう。

 

 

7人目:武⽥信⽞

 

「甲斐の⻁」と呼ばれた武田信玄ですが、

騎馬隊も戦国最強と言われ、

その強さを評価されました。

 

彼の兜は特徴的で、

肩にかかるほど長い白い毛が付けられ、

前立てには赤い鬼の顔、そして

黄金に輝く大きな角が生えています。

 

その見た目から、

「白熊の兜」とも呼ばれます。

 

インパクトのある兜なので、

一般的な兜とは違ったものを

選びたいという人におすすめです。

 

また、武田信玄は周囲から

信頼されていたと言われていて、

同様に信頼されるような人に

成長してほしいという願いにも

ぴったりです。

 

 

そもそもの意味もおさらい!兜や鎧を端午の節句に飾る意味を改めて確認!

 

兜や鎧を家に飾ると、

戦いをイメージしてしまうという

人もいるかもしれません。

 

しかし、武士にとっては

兜や鎧は身を守ってくれる大切なもの。

 

端午の節句でこれらを飾るのは、

怪我や病気など様々な災いから

子供を守ってくれるようにという

願いが込められています。

 

 

まとめ

 

子供の健やかな成長を祈る

行事として兜を飾るので、

せっかくなら

良い意味を込めて兜を選びたいですね。

 

戦国武将の使っていた

兜のデザインを選べば、それぞれに

その武将ならではの意味が込められています。

 

子供に将来どんな人になってほしいか、

考えてみる良い機会にもなりますね。

 

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