蛍と聞くと、
「ほっほっ、蛍来い、こっちの水は甘いぞ~♪」
という歌を思い出します。
この前、5歳の息子が歌っていて、
「へ~こんな歌も知っているのだ」
と思ったことがありました。
で、蛍って何?と子供に・・・
虫の好きな息子は興味津々です。
持っている図鑑にはのってないという、寂しい結果でした。
でも、蛍って、
水がきれいな所にしか居ない・お尻が光る・・・
あとは知らないのが現実でした。
歌にあるように甘い水は好きなのかな!?
子供に話すにも何も話せないので、
調べてみようと思います。
蛍の種類は何種類ある?!知っておきたい種類とその見分け方を覚えよう!
蛍は世界中で
約2,000種類以上いるそうです。
日本では約50種類ほど生息していて、
その中でも発光するのは14種類程度だそうです。
14種類の中でも有名なのが3つあります。
それが、日本での代表的な蛍といえます。
- ゲンジボタル
- ヘイケボタル
- ヒメボタル
の3つです。
この3つを詳しく調べてみます。
ゲンジボタル
大きさ | 約15mm (3つの中でも一番大きい。メスは30mmになるものも存在します) |
生息地 | 本州・四国・九州 6種類ほど存在している 日本にしか生息していない、日本固有の種です。 |
特徴 (見分け方) | 背中が黒色で、胸部の背中部分が赤くそこに黒い十字型の 模様があります。 これで見分けられます。(地域差によって、微妙 に模様が違います。) |
光方 | 一番強い光を放ちます。光る時間も長いです。 1秒~6秒間隔で光ります。(気温・地域によって変わる) |
ヘイケボタル
大きさ | 約10mm(3つの中で真ん中) |
生息地 | 日本列島全域・東シベリアから朝鮮半島まで |
特徴 (見分け方) | 全体的に丸い感じです。背中が黒色で、胸部の背中部分が赤く、 そこの中央に黒い筋が通っています。この筋で、分けられます。 |
光方 | あまり強い光ではありません。発光時間は1秒程度です。 光がゆれるような感じで飛びます。 |
ヒメボタル
大きさ | 約9mm(3つの中で一番小さい) |
生息地 | 本州・四国・九州・屋久島に生息しています 日本にしか生息していない、日本固有の種です。 森の蛍とも言われていて、山頂や峠などの生息しています。 |
特徴 (見分け方) | 一番小さいです。背中が黒色で、胸部の背中部分が赤く、 そこの中央に黒い筋が途中で終わっています。 (黒い半円形の模様)この模様で、見分けられます。 |
光方 | 短い光を放ちます。フラッシュのようです。 |
蛍とセミは似てる?!蛍の生態や成虫の寿命も分かりやすく解説します!
ゲンジボタル
幼虫時期 | キレイな川の水深10cmから50cm程度の場所にいます。 流れは急な場所ではありません。カワニナとう貝を食べて大きくなります。 カワニナがいるところに生息するということです。 |
成虫時期 | 昼間は活動をしません。日没後に活動開始! 特に湿気があり、風の 弱い日に良く飛びます。 |
活動時期 | 6月の上旬から6月下旬の約1ヶ月が活動時期です。 オスは約10日・メスは約2週間活動 |
活動時間 | 日に3回活動します。 19時~21時ごろ、23時ごろ、2時ごろ |
ヘイケボタル
幼虫時期 | 水の中で生息します。 |
成虫時期 | 昼間は活動をしません。日没後に活動開始! 特に湿気があり、風の弱い日に良く飛びます。 |
活動時期 | 7月から8月頃の2ヶ月間が活動時期です。 ゲンジボタルの活動が終わるころから活動期です。 オスは約7日・メスは10日 |
活動時間 | 日に3回活動します。 19時~21時ごろ、23時ごろ、2時ごろ |
ヘイケボタル
幼虫時期 | 水には関係ないところで生息します。草むらや藪の中です。 |
成虫時期 | 昼間は活動をしません。日没後に活動開始! メスは羽が退化しており、飛べません。地上で光をだします。 生息場所は変化しないといえます。 |
活動時期 | 6月上旬から6月下旬の約1ヶ月が活動時期です。 ゲンジボタルの活動時期と同じです。 オスは約7日・メスは2日から3日 |
活動時間 | 地域によって違います。 20時から22時ごろまで活動する地域 0時ごろから活動する地域 |
ゲンジボタル基本的な成長の流れ
6月~7月 | 卵を産みます。(1匹で500個くらい) |
7月~8月 | 卵からふ化して、幼虫は水中にはいります。 |
8月~翌年3月 | カワニナを食べながら、6回くらい脱皮します。 寒い時期はエサも取らずにじっとしています。 |
4月~5月 | 雨の夜に水中から陸へとあがります。土にもぐって、繭を作ります。 |
5月~6月 | 1ヶ月ほどでさなぎになり、羽化して成虫になります。 |
成虫の期間がすごく短く2週間前後です。
セミに似ています。
種類にもよりますが、
セミも成虫期間は短く7日間ぐらいです。
成虫は交尾をするとオスは亡くなり、
メスは卵を産むと亡くなります。
成虫の蛍には口がなく、
エサを食べることが出来ません。
幼虫時に蓄えた栄養と水滴で生きています。
子孫を残すためだけに生きているのが成虫です。
オスのほうが強い光を放ちます。
メスに求愛するためです。
交尾相手を求めるためです。
セミの音も求愛なので、
それに似ているのではないでしょうか?
光るものは少なく、
ほとんどは光らないといえます。
また、光る蛍とは違い、
昼間に活動するのがほとんどです。
まとめ
成虫の蛍に口がないことに驚き、
また、短い命に驚きました。
私たちを楽しませてくれる、
蛍の輝きですが、蛍自身は必死に
パートナーを見つけているのですね。
また、
水がキレイなところにしか生息しないので
人間は蛍の生息地をなくさないように
努力をしなくてはいけません。
汚しているのは絶対に人間ですから・・・
私の家から1時間半ぐらいのところに、
蛍の生息地があります。
今度、蛍を見ながら子供に
説明をしてあげられたらなと思います。